Dr yasuのブログ

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オーストラリアの制度、GP、家庭医、公衆衛生などについて

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最近でもときどき話題になりますが、東京医大入試男女差別問題から次々に発覚している医学部入試問題について、オーストラリアの状況をお伝えしたいと思います。

 

東京医大入試での男女差別問題が話題になった際、

このニュースは海外のニュースでも報道されました。

仕事がら医療系の知り合いが多いので男女差別を生む政策に対して批判的な意見が多くありました。

中にはそれぞれの国の文化背景などを考慮しないといけないという人もいましたが、少数派でした。

 

オーストラリアでは医療現場のみならず、多くの職場で男女平等が浸透しています。

そして男女差による医学部入学の差はありません。

私の医学部在籍中も女性のほうが少し多くいました。 

 

以前、医学部に女性が増えているのは問題であるという意見をお持ちのかなりご年配の教授がおられましたが、多くの学生からは時代錯誤の教授と思われていました。

 

2015年のデータによると、オーストラリアの医学部卒業生のうち62.8%は女性でした。(1)

2017年の医師登録データでも、男性の比率が57.9%なのに対して、女性の比率は42.1%でした。(2)

 

GP(家庭医)の分野では、ここ数年は女性の数のほうが多くなっています。

麻酔科、救急医療などは完全なシフト制で、柔軟な研修システムを提供しているため、女性に人気です。

まだ外科の数はやはり男性と比べるとすくないですが、オーストラリアの外科学会などもより柔軟な研修システムを作るように努力しているようです。

 

最初から性別で差別するのではなく、いかに女性も男性と同じように学び、働けるシステムを構築していくかというのが重要だと思います。

これにはやはり社会全体の考え方など、医療業界に限らない変革が必要です。

 

参考文献

1)http://www.health.gov.au/internet/publications/publishing.nsf/Content/work-pubs-mtrp-13-toc~work-pubs-mtrp-13-2~work-pubs-mtrp-13-2-gra

2)https://www.medicalboard.gov.au/news/statistics.aspx