気になる口臭、ドライマウスかも? 原因と改善方法を知ろう! | 口腔乾燥症ドライマウス 唾液過多症(流涎) 味覚障害 嚥下障害
[気になる口臭、ドライマウスかも? 原因と改善方法を知ろう!]

(Mocosuku Woman 2014年9月4日)


<ドライマウスは口臭の原因に?>
自分では気づきにくいからこそ、気になってしまうのが口臭。

特に慢性的に口臭がある人の場合、ドライマウスが疑われます。

慢性的に目が乾くドライアイは既に有名ですが、口臭や虫歯の原因になる
ドライマウスにも現在注目が集まっており、専門外来を設ける歯科医も増えて
きています。
口腔乾燥症とも呼ばれるドライマウスは、その名の通り口の中の唾液の
分泌量が慢性的に少ない為に起こる疾患で、口の中のネバネバ感や虫歯、
それらに伴う口臭が伴います。



<唾液には抗菌物質が含まれている?>
そもそも唾液には抗菌物質が含まれており、それによって口内の菌の繁殖を
防ぎ、菌を胃の中へ流し込んで殺菌させるという効果も持ちます。
また歯の表面のエナメル質を修復する働きもあるため、歯を健康に保ち、
菌が食べかすなどに取り付いて発酵させて臭いの原因を作らないよう守って
くれているのです。

従ってこの唾液の分泌量が少ないドライマウスになると、前述のように口臭や
虫歯になってしまうだけでなく、重症になると舌がひび割れてその痛みで
食事がとれなくなってしまったり、しゃべり辛くなるなどの発音障害まで
引き起こす可能性があるのです。



<ドライマウスの原因は?>
この症状の原因は幾つかあり、人によってはその複数が重なって引き起こ
されている場合もあります。

例えばあまりよく噛まずに飲み込んでしまうこと、ストレスによって交感
神経が刺激され唾液の分泌を抑えてしまうこと、抗うつ剤や降圧剤などの
薬物による副作用、糖尿病など他の疾患からくるもの、口呼吸、更には老化に
よっても唾液の分泌量は低下してしまいます。

従ってドライマウスの予防法としては、これらの原因を取り除くことが
挙げられるでしょう。
良く噛むことを意識した食習慣、ストレスを溜めないこと、口呼吸を改善
することなどです。

また薬による副作用や他の疾患からくるものは、まずはそれら原因となる
疾患を治療することから始めなければなりません。

また口の渇きを感じたなら、ガムを噛んだり小まめに水を飲んだりすると
改善されます。



<ドライマウスの治療方法>
それでもドライマウスが改善されない、どうしても口臭が気になってしまう
のであれば、専門科の治療を受けましょう。

ドライマウスを含め口全体のケアは歯科医の分野です。
歯科医では、まずドライマウスの原因をつき止め、それに合わせた治療法が
取られます。

またドライマウスによる乾燥や痛みを和らげる為に、人工唾液や保湿ジェル
などが処方されることもあります。
人工唾液とは唾液と同じ成分を持つスプレータイプの液体で、保湿ジェルは
唾液と同じ抗菌物質や粘膜修復作用を持つ成分を配合した口の中に塗る
タイプの薬です。


これらを併用しながら良い生活習慣を身につけると、かなりの程度改善される
でしょう。






http://news.goo.ne.jp/article/mocosuku/life/mocosuku-20140903115319256.html