記憶に残る大会へ10 Judgeの能力を何を基準に測っているのか | Drunk on Speech

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このサイトは慶應義塾大学英語会Chief of Speechだった作者が、今まで学んできたこと・感じてきたことを公開しているものです。

大学生向けのエッセイを次々と公開していく予定です。どうかみなさんのSpeech作りの参考にしていただければと思います。




日本全国各大会では、毎回ほぼ固定の「大御所Judge」と、将来的なことを考えてお頼みしている「新米Judge」がいます。この「新米Judge」の能力を測ることは、将来にわたって自分の大会で有能なJudgeを確保するという面において非常に重要なのです。

しかし、
ほとんどの大会において、新米Judgeの能力は大御所JudgeとSpeechの判定結果が似ているかそうでないかだけで判断されています。「大御所の○○さんの結果と新米の○○の結果は大きく違っていた。やっぱり新米は使えないな」というわけです。しかし、これでいいのでしょうか。

大御所Judgeが常に自分の大会にふさわしいSpeechを選出するとは限りません。
新米Judgeが、応募されてきたSpeechをどのように評価し、その結果どのようなランキングを出したかが重要なのです。ランキング結果が大御所と似ている・似ていないだけでJudgeの能力を測るというのは余りに早計ではないでしょうか。

そもそも各大会の実行委員会は応募されてきたSpeechを全部読んでいるのでしょうか。全部熟読した上で、「あのJudgeはこのSpeechに対して○○のように評価して、○○のような結果を出した」ということをすべて検証しているのでしょうか。

検証してみたら、
大御所Judgeが低いランクにしているものでも、新米JudgeがそのSpeechの違った素晴らしい一面を見出し、高い評価をしているということもあるはずです。その評価が自分の大会においてふさわしいものであれば、新米Judgeの能力を高く評価すべきではないでしょうか。

応募Speechを全部読んでいないような大会実行委員会に、大御所と結果が違ったというだけで「使えない」という烙印を押されてしまった新米Judgeは可哀想です。しかし、
長年そうした手抜きを行っている大会には、いつまでたっても中堅の若手Judgeが育たず、大御所の引退と共にその大会も衰退していくというしっぺ返しが待っています。

そうした悲劇を繰りかえさないためにも、大会実行委員会は各JudgeがどのようにSpeechを評価したのかを逐一検証することが必要不可欠です。
逆にJudgeの方は、自分がどのような評価を行ったために、最終的にこのようなランキングを出したのだということを、コメントシート上できちんと説明することが必要なのです。