各ESSのキャンプやレクチャーでは、必ずブレインストーミングやSpeech原稿に対するコメントを述べる時間があります。このような時間には、チーフをはじめとする3年生が自ら率先してOB・OGや4年生に意見を求めることが必要なのですが、駄目なESSに限って、「まずは1年生のSpeechから見てあげてください」というお決まりの台詞が横行しています。
1年生にとって一番良い教育は、その1年生のSpeechを良くしてあげることもさることながら、3年生自身が自分のSpeechに磨きをかけ、大会で勝ちまくって輝いている姿を1年生に見せつけることだと思います。上級生である3年生が自ら率先して色々な人に意見を聞き、必要な意見を取り入れてSpeechを洗練し、必死にデリバリーの練習を行って壇上で勇ましくSpeechを披露し、最後に満場の拍手の中で優勝カップを手にする。そうした一連の過程を1年生が目の当たりにして、「あの先輩のようになりたい」と積極的にSpeech活動に取り組むようになるのです。
「まずは1年生から」という言葉は逃げ以外の何物でもありません。そういうことを言っている上級生は、自分のSpeechに自信がなくて他の人に批評されるのが怖いがために、自分の身代わりとしてまずは1年生のSpeechを見てもらおうという魂胆なのです。言葉の表面だけ捉えれば1年生のためにとなっているのですが、実際は1年生のことなんか眼中になく、自分さえ恥ずかしい思いをしなければ良いとだけ企んでいるのです。そして、ブレインストーミングやコメントのセッションは、1年生のSpeechを見ている間に時間がきてしまい、3年生のSpeechは誰の目に触れることもないまま予選審査に提出され、見事撃沈して落選通知が届くことになるのです。
誤解を恐れずにあえて言えば、1年生のSpeechは後で3年生が見てあげれば良いのです。どうしても4年生やOB・OGに見てもらいたいという積極的で自発的な1年生がいれば、仮に定時に空きがなくなったとしても、休み時間などを活用して上級生や社会人にコメントをもらうことができます。一番大事なのは、最後のシーズン(ESSの慣例では)を控えている3年生のSpeechを洗練する機会が全くないまま終わってしまってはいけないということです。3年生が大会で勝たなくては、ESSが盛り上がることはありません。3年生は、自分達が勝つことが下級生にどれだけ良い影響を与え、そのために何をしなくてはならないかをもっとよく考える必要があると思います。
