株式投資の入門書を読むと、必ず「分散投資の必要性」について書かれた章を目にすることが出来ます。一銘柄に一発勝負を賭けるのではなくて、複数の銘柄に投資をすれば、ある銘柄のリターンが下がっても他の銘柄のリターンが上がっていることによって、同じリターンを得るのにもリスクを小さくすることができるというものです。
Speechについても全く同じことが言えるのではないでしょうか。あるシーズンにたった1本のSpeechだけで勝負を挑むのと、3本くらいのバリエーションを用意してのぞむのとでは、「優勝を逃す」というリスクをコントロールする上で大きな違いが出てきます。
最近のESSでは、1シーズンに3本以上のSpeechを書くのが非常に珍しいということを聞きます。無論、集中して書いた一つの作品が非常に素晴らしいものであれば、何も好き好んで複数のSpeechを書く必要はありません。しかし、皆さんも往々にして経験しているように、自分のSpeechの評価が高いか低いかは実際に大会に出るまで予測不可能なことが多いのです。仮に、自分では「イケる」と思っていたSpeechでも、いざ本番の大会に出て全然駄目という評価が下されてしまったら、その人のシーズンはそこで終わりです。
学生時代には無尽蔵に時間があります。いくら学業・クラブ活動・バイトなどが忙しいといっても、Speech3本くらいは必ず書けるはずです。逆に3本すら書けないような人は優勝を目指す資格がありません。
Speechを3本書いたら、次にすることは本番に向けてJoint大会を組むということです。そこで各々のSpeechを最低2回は試してみて、聴衆やJudgeの感触を探ります。聴衆やJudgeにどこが足りないか、他にも改善することができるポイントがあるかを徹底的に聞きます。遠慮しないで自分のSpeechに対して率直なコメントを述べてもらい、それらを踏まえた上でどのSpeechが優勝する可能性があるのかを決定するのです。
恐らく3本のうち2本は、「優勝の可能性がない」と捨てることになるでしょう。そこでくよくよしてはいけません。「可能性がある」Speechが1本残ればいいのです。少なくともそのSpeechは他人の意見を聞き、自分で太鼓判を押せたものです。あとは納得したコメントをそのSpeechに取り入れて、Delivery練習に邁進するのみ。優勝はもう目前です。
『勝利のために46』
事前に太鼓判を押してから大会に出る
