勝利のために21 通学路の中からTopicを探す | Drunk on Speech

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このサイトは慶應義塾大学英語会Chief of Speechだった作者が、今まで学んできたこと・感じてきたことを公開しているものです。

大学生向けのエッセイを次々と公開していく予定です。どうかみなさんのSpeech作りの参考にしていただければと思います。


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「最近のSpeechはTopicが矮小化されすぎだ。もっと『大きいこと』を考える必要がある」ということが声高に叫ばれています。実はこの『大きいこと』に対してどのようにアプローチしていくが非常に重要なのです。概して私達は『大きいこと』を考えようとすると、『大きな世界』を考えてみようとしてしまいます。ところが『大きな世界』は私達の生活の一つ一つが積み重なったものに過ぎません。ですから、『大きな世界』を考えるには、日常の中から『世界』を発見していかなくてはならないのです。しかし、ほとんどのSpeakerは図書館の中から『世界』を発見しようとするので、Originalityのない社説の二番煎じのようなSpeechしか生み出せないでいるのです。

あなたが毎日通っている通学路を思い出してみてください。あなたの通学路こそがあなたの日常です。そこからあなたは『大きな世界』に通じる考えを見出すことが出来ますか。

例えばあなたの近所に巨大玩具ディスカウントのトイザラスができたとします。近隣のプラモデル屋さんが瀕死のダメージを受けています。しかし、半年経って逆にプラモデル屋さんに子供達が帰ってきているのです。実は、店ではレースに勝つためのプラモデルの改造の仕方や、レースで目立つ色の塗り方を子供達に指導し出したのというのです。そのおかげで、利幅の低いプラモデルはトイザラスに取られたが、プレミアムの高い周辺機器や指導料が増えたおかげで、かえってお店が儲かるようになったことを知るのです。

図書館の中で商店街のTopicを考えると、「商店街は弱者だ」という意見ばかりに目がいき、「商店街に行ってあげましょう」というおきまりのSpeechが出来あがります。しかし、実際に成功している店は、大規模店にはない発想で勝負をして、互角以上の戦いを繰り広げている例が数多くあるのです。この様な『日常』を発見すると、弱者を弱者だと決め付けて、弱者保護政策ばかりに目がいくのは浅はかだという『世界』が広がるのです。弱者を過保護から引き上げて初めて、強者に挑む覚悟が生まれるのです。弱者保護政策は、弱者が強者になるチャンスを奪っている可能性があるかもしれません。

実際のところ、図書館の中で『大きな世界』を浅く見るよりも、身の周りの『日常』を小さく覗いて大きく育てることの方に価値があることも多いのです。ですから、自分の『日常』にもっと目を向けてください。そうしないと、あなたの『世界』も広がらないのです。

『勝利のために21』
小さく覗いて大きく育てる