去年の夏に発症、入院、同時にHIV感染の告知を受けてから1年が経ちました。

窓からジリジリと強い日差しが差し込むと、去年入院していた時ベッドから外を眺めていたのをよく思い出します。


感染告知後もう消えてしまいたいと思いましたが、治療でなんとか普通に生活できる事を知って


本当は生きたいという意志が自分の中にあることを強く知り


早く社会復帰したいと強く願い、とにかく元気になって元の場所に帰る事に必死になり


社会復帰したけれど、


日々の生活の中で病気の事隠しながら人と接し


病気とは関係のないところでも普段の生活の人間関係社会生活のストレスに押し潰されそうになり

それまでも病気のせいにまでしようとしていたり


気づけば自分の未来に絶望するしかやることがなくなっていた。

自分の未来がイメージできない。

自分から人生を切り開く力が枯渇し始めている。


自分にはやりたい仕事があった

今の仕事もいずれやりたいことをするための踏み台としか思ってなかった

けど病気にもなってすっかり自信を無くしてしまってからは

やりたいと思って目指してた事ももうやりたいとも思わない。

むしろそんな風にやりたい事ができると信じて生きていた自分にひどい嫌悪の吐き気すら感じる。


もう何をやってもうまくいかないんじゃないか。

もう誰も自分を必要としてないんじゃあないか。


もう疲れた。

元気な姿でいようとするのも、

人に何かを隠しながら逃げるように生きるのも

人に嫌われないようにするのも

何も知らないフリをしている自分にも


今の僕はもはやこれ以上社会に溶け込むことを拒んでいる

いやむしろ社会に拒絶されるのが怖くて自分から何もかも拒絶しようとしている


人は一人では生きていけないし、人と関わらなければ成長することもない

それができないのなら人であることをやめるしか方法がない

そんなことはわかっている

けど、人と接するのが辛い

誰も救ってくれない、誰かが救えるはずもない

他人に希望を求めて他人の心や体を求めるのはかえって他人も自分も傷つける


生きていくのは辛い

昔、近くの大人が言っていたとき、笑いながら聞いていたけど、

こんなにも心に刺さる言葉になって思い出されるとは。


しかし、それでも生きていたいと思うんだ。

このまま死んでしまうのは嫌だ。まだしっかり生きていない気がするから。

それにこの1年なんとか生きてこれたんだから。

僕自身が生きたいと思い、生きようとしたから今生きている。

今の自分も自分の意思で変えるしかないのだから。