退院後二日目

入院時の生活が身についているせいか朝は6時に起きている。気分はいい。
軽い頭痛があるが気にならない程度。時々左胸がひくひく、もそもそする感じがある。肺炎の再発ではない事を祈る。

朝から事務手続きに出かけようと思ったが、腹痛にやられて断念してしまう。
朝に飲んだ感染予防薬の副作用だ。
しばらくも経たないうちに下痢をしてしまう。胃に入った朝食が全てオサラバしていくのが実感できた。
下痢止めを一緒に飲んでいたのに今回はガード出来なかったようだ。
トイレで自分の出したもののニオイに吐きそうになり、胃の調子が悪くなる。しばらく吐き気が消えなかった。

投薬もまだなのにこんな調子で大丈夫だろうか。悪い考えしか思い浮かなくなってる自分に気づき、とりあえずテレビをつける。
部屋に音があるのとないのとでは精神的に大きな違いがある。
ヒルナンデス!とか聞こえてくる。
いや今、自分、下痢なんです。
とか、下らない事を思いつつ、まだよくわかってないブログの世界を散策。

書くかどうか悩みましたが、おなじ病気で戦っている人がリアルタイムで亡くなった旨の情報を目にした。
おそらくその方のものであろうブログを覗くと、体調を崩していた事が伺える内容や「峠」など命にかかわる状態である内容が。その方のアメンバーの方々のブログを複数確認するとその方を悼む悲しみの声が。
やはり、亡くなられたようです。

僕は本当に一線を越えてしまったのだ。来てはいけない場所に、もう来てしまったのだ。

そう感じました。

どんどん人の死に敏感になっていくのがわかる。
今までが鈍感すぎたのか。

今すぐ自分に来るかもしれないと思うと、震えが来る。

しかし

僕は

まだ死ねない。

生きているうちにやらなければならない事がある。

だから

死ねない。

でも、亡くなられた方もこう思いながらも亡くなって行ったのかもしれないと思うと、

音も無く膝から崩れ落ちそうになる。

寿命まで生きられるなんて、所詮理論上の話なのではないか。

相方にはこんな心情を言わない。
感染の可能性があるかもしれない彼を必要以上に怖がらせるような事はしたくないし、負担にもなりたくない。

顔も名前も存じませんが、亡くなられた方が本当に、本当に、安らかに眠られる事を祈ります。

今僕がなんとか立てているのも、こういったブログで同じような状態でも生きている人がいるという事実を認識する事で支えられている部分がありました。

それでも、

それでも、

できる事はすべてやらねば。

忘れられない出来事になりました。

そんな中、松田選手のニュースが流れる。

今日はもう、ちょっと、外にでられない。

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