DEF LEPPARD 必ず二回読みたくなる小説 | ドラマー大好き!

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HM/HR(ヘヴィ・メタル、ハード・ロック)を中心に音楽CDを好き勝手に紹介していきます。レビューなんて大層なものじゃございません。単なる感想文です。
他にも音楽関係を中心に思いついたことをダラダラ書いています。

DEF LEPPARD

「HYSTERIA」 (1987)


ヒステリア/デフ・レパード
¥2,243
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ドキドキドキドキドキドキドキドキ

数年前当時の仕事の関係で、某雑誌でオススメの文庫本を紹介する機会がありまして、その時に紹介したのが文春文庫から出ている乾くるみさんの「イニシエーション・ラブ」でした。

まあ既に当時それなりに話題の小説だったので、本命は別の作品だったのですが、抑えで書いたこちらの方が採用されてしまったんですけどw

この作品のキャッチ・コピーは


「必ず二回読みたくなる」


というものです。

おいらも悔しいけど、まあ~二回読んじゃいましたね。(^▽^;)



簡単なあらすじとしては、舞台は80年代後半の静岡。大学生のたっくんと歯科衛生士のマユの合コンでの出会いから物語は始まります。その後はたっくんとマユのなれそめを書いて第一部が終わり、第二部では就職して東京へ行ってしまった たっくんとマユのすれ違いの日々を書いた恋愛小説です。

まあカップルの出会いと別れを書いた小説に過ぎません。

あまり詳しく書くとネタばれにつながるのでこれ以上は控えておきますが、間違いなく二回読んでしまいますチョキ


ただし三回以上読む事は無いと思いますがw


今まで恋愛小説を一度も読んだことがないおいらがこの本を読んだ理由は、この本を薦めた友人から「すごくおもしろいから読んでください!」と逆に薦められたので、じゃあ、読んでみようかなと。

んッ!?何かおかしな話だぞ?まあこれも当時の仕事の関係で、こういうねじれが生まれています (  ̄ω ̄ )


いざ読んだはいいのですが、恋愛小説なんぞ全く興味が無かったので、別にこいつらがくっつこうが別れようがどーでもいい!と思いながら何とか読んでいたのですが、第一部終盤での二人のやたらねちっこい官能小説を、仕事で疲れた帰宅途中の電車の中で読んでいる内に「何でこんなもん読んでるんだろう汗」という風にいい感じに読む気が失せてきたんですねw


一応友人が急かすので、とっとと読んでしまおうとパッパッとあまり考えずに読み進んでいたら . . .











ウワッ!!!!



やられましたねーw


この小説でよく使われるキャッチ・コピーで「最後の二行でやられる」というのがありますが、まあ確かに最後の二行で↑になってしまいました。実はその前の残り2ページを読んでいる途中から、かな~り脳みそが痛くなってきましたね(-"- ;)



だからおいらが雑誌の紹介では使わなかったこの小説の本当のキャッチコピーは


「脳が痛くなる小説」


もしくは


「脳に負荷がかかる小説」

です。

興味のある方はぜひ読んでみてください。



あとこういう感じに脳が痛くなる小説知ってる方がおりましたら、教えてくださいませニコニコ



「イニシエーション・ラブ」はただの恋愛小説の皮をかぶったミステリー小説です。


本当は第一部を読んでる途中でそこそこ謎は解けてたりしたのですが、いい感じに読む気が失せて思考力が無くなってたのが、最後にいきてきましたw


ミステリー小説をあまり読まないおいらでも少しは分かった位だから、ミステリー小説を読みなれてる方は分かっちゃいそうな気がするんですけどね。



あとこれを読み終わった後、よかったら乾くるみのウィキペディアを見てください。もしかしたら本作以上にエッ!!と驚くかもしれませんw






第一部で「男女七人秋物語」の話題が出てくるように、この話は87年の夏から始まります。




87年の夏のHM/HRと言えばデフ・レパード「ヒステリア」が発売しています。



デフレパはイギリスのバンドでしたが、デビューしてすぐに”ハローアメリカ”と言って、アメリカを主戦場にしてしまいました。一応NWOBHMです。


アメリカ向けの華やかでハードロックというよりもハードポップと言ってもいい音楽を演っております。


前作の3rd「PYROMANIA」でも、かなり作り込んだ完成度の高いアルバムを作って全米2位になりましたが、前作から4年間という長い時間を掛けてアルバムを徹底的に作り込んで、完成された比類なき名盤であるこの「ヒステリア」が完成しました。



「ヒステリア」は音楽史に残るモンスターアルバムとなって、全米だけで1200万枚、全世界で2000万枚売っています。


全米1位を獲得したパワーバラードの④Love Bites”を始め、①Women(全米80位)②Rocket(全米12位)③Animal(全米3位)④Pour Some Sugar On Me(全米2位)⑤Armagedon(全米3位)⑩Hysteria(全米10位)と計7曲がシングルで全米チャート入りしました。

(おいら的には②Rocket”が一番好き)

アルバムもじわりじわりとチャートを上昇し、発売してから1年後に全米1位を獲得しました。発売してすぐでは無く1年後に1位になったというのが、このアルバムの凄さを物語っています。
(全英チャートは発売後、すぐに1位を獲得)


今までは”イギリスを捨てたバンド”としてイギリスでの人気はイマイチでしたが、このアルバムの大成功によってイギリスでもようやく認められ、一躍世界のトップバンドになりました。



正直あまりにも作り込み過ぎていてその一部の隙の無い完成度の高さから、もはやHM/HRとは言えない音楽になっています。


音楽的にはジャケットのイメージ通りの機械的なテクノロジーの音に、デフレパ十八番のコーラスを異常なオーバープロデュースで、とてつもなく重厚なものにしています。


メインがコーラス(人の声)の方である為、硬質で冷たいサウンドですが、それと感じさせない温かみをもたらしていますね。



異常な情報量が詰め込まれているアルバムですので、二回どころか何回聴いても新しい発見のある奥の深いアルバムです。大音量で聴くのも良いですが、ヘッドホンでじっくり聴くのも良いと思います。


まあ当然ですが全曲捨て曲無し名曲ばかりのアルバムですし、悪い所は見当たらないアルバムです。


弱点と言えるのは、逆に完璧すぎる、スキが無いという所でしょうか。



メタラーの方が聴いて好きになるかどうかはよく分かりませんが、そういうの抜きで単純に優れた良いアルバムですので、聴いておいて損はないと思います。



ちなみにBURRN!でも最高得点の99点を獲得しております。(BURRN!的にどうなんでしょうね?)






イニシエーション・ラブ (文春文庫)/乾 くるみ
¥600
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↑何も考えずに素直に読んだ方がいいかも


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