「富の配分」などと大層なタイトルですが。


 株やFXで儲けてる人の話ばかりが雑誌やテレビを賑わしている昨今、それに刺激されて自分もその恩恵にあずかろうとして損失を出して残念がる人々が多くいるように思います。


 が、それって当たり前ですよね。


 儲かった人は誰かのお金を得たのであって、その分を日銀がお札を刷ってる訳はなく、要は富の配分が移っているだけ。


 短期の投資、投機はお金のふんだくり合いをしているだけということです。



 そう考えれば、あまり短期の投資、目先の利益に囚われすぎるのは、一社会人の心得としても芳しくない、幼稚な、なんでも欲しがる小学生レベルの投資だとも言えます。



 サブプライムローン問題について、竹中平蔵が「ホップステップまではうまくしのげてきたが、もう一度ジャンプの時に調整が出てくると思う。(但しアメリカ経済はそれほど後退はしないだろう。)」と言っていました。


 今回、ダウより日経の方が大きく下げた要因はいくつか常識的なところでもっともらしく挙げられるのでしょうが、プレイヤーの未成熟、マーケット自体の未成熟が寄与しているようにも思えます。


 短期の投資はプロの領域、個人は個人の領域で勝負すべきです。


 個人が短期投資にどっぷり漬かるというのは、野球に心得のある高校生がメジャーリーグに飛び込むようなものです。アメリカは自由の国、来たいという者は拒まない、でも力のないものからは持ち物を吸い尽くす。そういうところです。まだうぶな高校生には厳しすぎる環境であり、一度や二度のラッキーヒットで勘違いしてはいけない世界でしょう。



 個人投資家は思いやりを持って、自分が勝ったら負けた人間がいることを思い、自分が負けたら勝った人間がいることを思い、PCでのクリックという無機的な行為に有機的なものを感じていて欲しいと思います。


 株式投資もFXもゲームで勝ったら胴元がお金をくれるギャンブルではなく、社会全体での富のトレードなのだという意識が常に根底にあるべきだということです。



 ちなみに、カリスマデイトレーダーだって、動かしているお金の額に対する純利益の割合は一般個人投資家と大して変わらない、ある意味結構固い投資をしています。元手を増やす段階で人並みはずれた運や何らかの才能、見る目、天の声、それなりのリスキーな行動が必要なのでしょうが、後はある程度お金がお金を呼ぶものですもんね。




 と思いました。