毛細血管の透過性を正常に保つ
毛細血管は、血管壁を介してさまざまな物質の出し入れをしています。これを「毛細血管の透過性」といいますが、毛細血管の透過性が異常に高まって、例えば血管の内から外へ水分がたくさん漏れだすと、その周囲の組織が水びたしになって浮腫(むくみ)が生じてきます。
浮腫が脳の中で生じた場合、一刻も早く解消されないと、脳細胞に重大なダメージを与えます。イチョウ葉エキスには、毛細血管の透過性を正常化する働きがあり、浮腫の予防と解消に有効です。

血管の収縮を抑える
血管がけいれんしたり収縮することも血行を悪くする原因になります。特に、動脈硬化の進んだ血管でけいれんや収縮が起こると、血栓ができやすくなるほか、収縮した血管自体が内腔をふさいでしまうこともあります。
イチョウ葉エキスは、ヒスタミンやブラジキニンなどによって生じるけいれんや、アドレナリンによる血管収縮を抑える作用が報告されています。

赤血球をやわらかく保つ
イチョウ葉エキスの摂取は、赤血球をやわらかく保つうえでも有効です。
赤血球は、血液中で酸素を運んでいる成分で、本来はゴムボールのように非常に柔軟性に富んだ構造をしています。というのも、赤血球の直径は、毛細血管の筒幅より大きいため、毛細血管を通り抜けるさいに細長く変形する必要があるからです。もしも赤血球の柔軟性が失われて固くなると大変です。毛細血管の内腔に赤血球が次々引っ掛かって血流が大幅にダウンし、血液がねばりはじめます。すると、血栓が起こりやすくなるほか、赤血球自体が凝集して血栓となる危険性も出てきます。
そうした事態を防ぐうえでも、イチョウ葉エキスはおおいに役立つのです。

中枢神経のけいれんを抑える
脳の電気的活動に異常が生じると、中枢神経がけいれんを起こす場合があります。けいれんが激しいときは、脳細胞が広範囲で死滅し、これも痴呆症の引き金になります。
イチョウ葉エキスに含まれるテルペン類(ビロバライド)には、こうした中枢神経のけいれんを抑え、脳細胞を保護する作用のあることが動物実験で示されています。



中高年の能力アップにイチョウ葉エキス
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