心不全って、どんな病気?
「心不全」と聞くと、多くの人が「心臓の病気」とイメージしますよね
もちろんその通りなのですが、実はただの“心臓の病気”ではなく、もっと複雑で、全身の状態と深く関わっていることがわかってきました
今回ご紹介するのは、Nature Geneticsという医学雑誌に掲載された、とても大きな研究です。
なんと約190万人分の遺伝子データを使って、心不全の原因を遺伝子レベルで調べた研究です
これだけの規模の研究は、世界でもかなり珍しいです
どんなことがわかったの?
まず、この研究では心不全に関係する66個の遺伝子の場所(遺伝子座)が見つかりました
そのうち37個はこれまで知られていなかった新しい発見すごい
さらに研究チームは、心不全を2つのタイプに分けて詳しく調べました。
判明した心不全の2つのタイプ
1つ目は、ni-HFrEFというタイプ。
心臓のポンプ機能が弱くなって、血液をうまく送り出せなくなるタイプです。
2つ目は、ni-HFpEFというタイプ。
心臓の動きは保たれているけど、硬くなっていてうまく膨らまず、全体のバランスが悪くなるタイプです。
この2つ、実は関わっている遺伝子や臓器が全然違うんです
ni-HFrEFでは、心臓の筋肉細胞(心筋細胞)に関わる遺伝子が中心でした。
ni-HFpEFでは、腎臓や膵臓、血管の細胞など、心臓以外の臓器が深く関係していました。
つまり、「心不全=心臓だけの病気」ではなく、全身が関係する複雑な病気だということが見えてきたんです
ni-HFrEFでは、心筋
ni-HFpEFでは、腎臓や膵臓、血管の細胞
に関わっていることがわかった


心不全は生活習慣とも深く関係していた!
遺伝子だけでなく、生活習慣ともどのくらい関係しているのかも、この研究は詳しく調べています
その結果、特に高血圧がある人は、ni-HFrEFというタイプの心不全になりやすく、逆に肥満(BMIが高い)な人は、ni-HFpEFのリスクが高いことがわかりました。
さらに、喫煙やアルコールの習慣がある人は、心不全全体のリスクが高くなることも示されています。
高血圧がある人
ni-HFrEFタイプの心不全になりやすい。
肥満
ni-HFpEFの心不全リスクが高い
加えて、タバコ・アルコールも勿論心臓に悪いことがわかった
この研究から何がわかるの?
心不全は「心臓だけの病気」ではなく
生活習慣や他の臓器の影響も大きい
全身の病気だということ
そして、高血圧を防ぐこと、体重を管理すること、タバコやお酒を控えること
これらの日常のちょっとした心がけが、実はとても科学的に意味があるということも明らかになりました
研究チームは、今後はこのような遺伝子情報を使って、一人ひとりのリスクを早く見つけて、タイプ別の予防ができる時代が来るかもしれないとも述べています
最後にひとこと
「遺伝子」って聞くと難しそうに聞こえますが、結局わかったことはとてもシンプル
『健康的な生活習慣が、あなたの心臓を守ってくれるということです』
今日からできることを、少しずつやっていきましょう。未来の自分のために
日本ではまだ肥満が疾患意識がありませんが、この研究でやはり心不全の大きな原因になり得ることがわかりました。
今後はこのような遺伝子解析で、あなたは肥満になったらダメですよとか、あなたはアルコール飲まない方がいいですよなどで個々で対策が取れる時代になるでしょう。
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