ダイエットの記事はよく読むけど結局若い子向けでしょ??年齢で痩せにくくなってるのよと思っていませんか?
今日は論文を紹介しながら、メディカルダイエットの主役は30ー50代だということをお伝えします
この文献は、肥満の成人を対象に(糖尿病患者ではない)、GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA)およびその併用薬が体重減少にどの程度有効で、安全性があるかを評価したシステマティックレビューです
研究の背景
近年、糖尿病の治療薬として開発されたGLP-1受容体作動薬(リラグルチド、セマグルチド、チルゼパチドなど)が、糖尿病がない肥満や過体重の人々の減量にも非常に有効であることが分かってきました。しかし、その効果や安全性について統合的なデータは限られていました。
研究の方法
研究者らは、糖尿病がない成人の肥満・過体重患者を対象に、プラセボと比較してGLP-1受容体作動薬の有効性・安全性を調べたランダム化比較試験(RCT)26件(合計15,491人)を解析しました。
基本情報
- セマグルチド(リベルサス、オゼンピック、ウゴービ)
- チルゼパチド(マンジャロ)
- リラグルチド(サクセンダ)
研究の結果
体重減少効果:
チルゼパチド(週1回投与、15mg):最大17.8%の体重減少
セマグルチド(週1回投与、2.4mg):最大13.9%の体重減少
リラグルチド(毎日投与、3mg):最大5.8%の体重減少
新規薬剤(Retatrutide)は最大22.1%という非常に高い効果を示しました。
* 22%体重減少を叩き出した新薬はまだ販売開始されていない3成分合剤の新薬です(大人気のマンジャロも2成分合剤)発表が楽しみです
安全性:
胃腸障害(吐き気、嘔吐、下痢、便秘など)が主な副作用でしたが、多くは軽度で一時的でした。重篤な副作用は極めて少なかった。
年齢層は?
この文献に含まれる研究に参加した人たちの具体的な年齢層は、18歳以上の成人を対象としており、試験ごとの平均年齢は34歳から57歳の範囲でした。
参加者は、糖尿病がなく、肥満(BMI 30以上)または過体重(BMI 27以上で肥満関連疾患を持つ)である成人が対象となっていました。試験によっては18歳から最大75歳までの幅広い年齢層を含んでいましたが、大半の参加者の年齢層はおおむね中年(40〜50代)が中心でした
結論
糖尿病ではない肥満・過体重の成人に対して、GLP-1受容体作動薬は非常に有効な減量手段であり、安全性も許容可能であると結論づけられました。
このレビューはGLP-1受容体作動薬が中年を含む幅広い年齢層において有効であることを示しており、特に中年の人にとっても効果的なメディカルダイエット方法であることをサポートしています
年齢とともに痩せにくくなっている方は1回試してみて自分のダイエットの拍車をかけることもできるかも?ぜひ上手に医学を利用していただければと思います
ただ勿論、全員におすすめなわけではありません
既往歴や内服薬によっては使用できない人もいますので、必ずクリニックでの処方を検討してください
どこで買えるの?
ぜひご相談がある方は、論文大好きDrタートル勤務のMona青山クリニックまで!
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