今日は、面白い日本人グループらしい論文を見つけたので紹介します
「脂質は美味しいけれど食べすぎてしまう…」そんな人も多いですよね
肥満を防ぐためには脂肪の摂りすぎを防ぐことが大切ですが、食欲や味覚を調整するのはなかなか難しいです
この研究は「妊娠中や授乳中にお母さんが摂取した『出汁』が、子どもの脂肪を摂る量に影響を与えるかどうか」を調べたものです
研究グループは、妊娠中や授乳中のマウスに出汁を与えて、生まれた子どもマウスの成長後の脂肪の摂取量を調べました🐭 結果として驚くべきことがわかりました。
妊娠中や授乳中に出汁を摂取した母マウスの子どもは、大きくなった後、脂肪をあまり摂らなくなったのです
一方大人になってから初めて出汁を飲んだマウスには脂肪摂取を減らす効果はみられませんでした。
このことから、妊娠中や授乳期の食事内容が子どもの将来の脂肪摂取行動に影響を与える可能性が示されたのです
さらに興味深いのは、母マウスが出汁を摂取したことで栄養状態や子どもの体重に影響はなく、純粋に「味覚や食行動」に影響を与えているということです
つまり、この研究は「妊娠中や授乳中のお母さんが摂る食べ物が、子どもの“食べ物の好み”に影響を与える」ことを示しており、妊娠期や授乳期の食事の質の重要性を改めて教えてくれています
出汁という日本の伝統的な食材が、肥満予防の新しいヒントになるかもしれませんね。今後、ヒトを対象にした研究がさらに進むことが楽しみです
あくまでマウスでの結果であり、人間でのデータではありません!その点は注意して、現時点では『へーー』程度に読んで楽しんでくれたら幸いです