HIVって予防できるの知ってる? ~PrEPで始める新しいHIV予防~
HIVって予防できるの知ってますか?
実は、適切な対策をとればHIVの感染はかなり防ぐことができるんですHIV(ヒト免疫不全ウイルス)は主に感染者の血液、精液、膣分泌液、母乳などの体液を介して感染します。例えばコンドームなしの性行為、注射針の使い回し、母子感染(出産時や授乳)などが代表的な感染経路です。
知っている方も多いと思いますが、一度HIVに感染してしまうと、完全にウイルスを排除する治療法はまだありません(現在は薬で増殖を抑えて健康を維持することはできます)。
だからこそ「そもそも感染しないようにする」つまり予防がとても重要なんです
ゲイの方に広く認知がある予防方法ですが、
今回は男性は勿論、
女性にも知って欲しい!
PrEPとは?
HIV予防法の選択肢がPrEP(プレップ)です。
正式にはPre-Exposure Prophylaxis(暴露前予防)と言って、その名の通りHIVに曝露される前にあらかじめ薬を服用して予防する方法を指します
HIV陰性の人(まだ感染していない人)が事前に抗HIV薬を飲んで体内に薬を行き渡らせておくと、もしウイルスが体に入ってきても感染成立を防げる可能性が高くなります 。
現在PrEPに使われている薬剤は数種類ありますが、一般的なのはデシコビとツルバダという経口薬を毎日服用する方法です 。
服用方法は基本的に毎日1錠を欠かさず飲むこと(デイリーPrEP)です。飲み始める前には必ずHIV検査を行い、自分がHIV陰性であることを確認します。また服用中も定期的に(通常3ヶ月ごと)HIV検査を受ける必要があります 。万が一感染してしまった場合に早期発見して治療に切り替えるためと、薬の副作用など健康状態をチェックするためですね。なお、人によっては性行為のタイミングに合わせて必要なときだけ服用するオンデマンドPrEP(通称2-1-1方法)という使い方を選ぶこともできますが、公式には毎日服用する方法が推奨されています。
PrEPの薬の種類は(内服薬)
- デシコビ
- ツルバダ
PrEPの内服方法は
- デイリーPrEP(毎日内服)
- オンデマンドPrEP(性行為ごとに内服)
女性の膣性行のHIV予防はデイリーしか適応ではありません。オンデマンドでは膣からの侵入は予防できないからです。
メリット(なぜ使うべき?)
手軽に服用できる:
PrEPの大きなメリットの一つはその手軽さです。方法はシンプルで、決められたタイミングに薬を飲むだけ。毎日1錠飲むだけなので習慣化しやすく、自分の意思でコントロールできる予防策と言えます。コンドームの使用など他の対策と比べても、自分自身で継続しやすいのは魅力ですね。性行為の直前にバタバタと準備をする必要もなく、一度習慣になってしまえば歯磨きやサプリ感覚で続けられるでしょう。ライフスタイルに応じてイベントベース(必要なときだけまとめて服用する方法)を取り入れることもでき、柔軟性も備えています
HIV予防効果の高さ:
そして何と言っても予防効果が抜群に高いことがPrEPを使う最大の理由です
きちんと服用すれば、HIV感染リスクを最大で約99%も低減できるというデータがあります。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の報告によれば、毎日欠かさずPrEPを使った場合、セックスによるHIV感染リスクがほぼゼロに近いレベルまで下がることが示されています
これは非常に心強い数字ですよね!たとえばパートナーのHIVステータス(感染しているかどうか)が不明な場合や、コンドームをどうしても使えない状況でも、PrEPを利用していれば自分自身を守る盾になるわけです
内服するだけで約99%予防できる!
副作用について
PrEPは安全?
初めて聞く人は「毎日薬を飲むなんて副作用が心配…」と思うかもしれませんね。
結論から言えば、PrEPは安全性の高い予防薬です。
海外の調査では、HIV陰性の人がPrEPを長期間(約5年連続で)使用しても特に重大な健康への悪影響は見られなかったと報告されています 。ごく一部の人に現れる副作用も軽い症状がほとんどです。具体的には、飲み始めに吐き気や下痢、頭痛、疲労感、胃の不快感などを感じる場合がありますが、通常は深刻なものではなく、時間とともに治まることが多いとされています 。もし服用中に気になる症状が続く場合は、無理せず医師に相談してくださいね
重い副作用はまれ: ごく少数ではありますが、腎臓の機能に影響が出る副作用が報告されています 。テノフォビル系の薬剤は腎機能に負担をかける可能性があるため、PrEPを始める前や使用中に定期的に血液検査で腎機能(必要に応じて肝機能も)をチェックします。特に腎臓に持病がある方や高齢の方は注意が必要ですが、医師の管理下であれば安全に使用できます
長期で内服しても副作用はかなり少ない、安全なお薬とデータが既に出ています
まとめ
HIV予防において、PrEPの登場はまさにゲームチェンジャーと言えます。
安全で効果的なHIV予防法として適切に活用すれば、新規感染者を大幅に減らせる可能性を秘めています。実際、世界各国でこの方法が取り入れられており、2023年の時点で報告のあった国の91%がPrEPを自国のガイドラインに採用済みだというデータもあります 。PrEPはHIVに対する不安を和らげ、自分自身と大切なパートナーを守る強力な手段になるでしょう。
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さらに詳しく知りたい場合は、世界保健機関(WHO)や米国CDC(疾病予防管理センター)などの公式サイトも参考になります (Pre-Exposure Prophylaxis | HIV.gov) (Pre-Exposure Prophylaxis | HIV.gov)。信頼できる情報をもとに、賢くHIV予防に取り組んでいきましょう
参考文献:
- World Health Organization. HIV/AIDS: How is HIV transmitted? (2022) ( HIV and AIDS ) ( HIV and AIDS )
- World Health Organization. Pre-exposure prophylaxis (PrEP). (2015–2022) ( Global HIV Programme )
- HIV.gov. Pre-Exposure Prophylaxis (PrEP). (2025) (Pre-Exposure Prophylaxis | HIV.gov) (Pre-Exposure Prophylaxis | HIV.gov) (Pre-Exposure Prophylaxis | HIV.gov)
- NHS (UK). Side effects of PrEP. (2023) (Side effects of Pre-Exposure Prophylaxis (PrEP) - NHS)
- UNAIDS. HIV Prevention – Result Area 1. (2023)