どーも!皆さんこんにちは。約2年ぶりにこのブログを更新します。

 

今まではやっぱり仕事とかが忙しくて、なかなか更新できていなかったんですが、やはりコロナの影響を受けて皆困っていると思うので巷で蔓延る様々な話を産婦人科的な目線で語りたいと思います。

 

まず大前提ですが、

 

感染症のプロでも経済のプロでもありません

 

ので僕の記述に間違いがあったり御指摘があったら是非是非コメント欄に書いてくださいね!

 

あと皆さん、

 

議論はしても人格を否定するのはやめましょう。

 

Twitterを見ていると本当に人と違った考えを持つ人に対して、議論ではなく、感情的に攻撃する人がいます。

 

本当にクソだと思います。

 

ちなみに僕の考えも正しいわけではないのであしからず。

 

ただし、皆さんより医療の現場や知識はあると思いますし、情報は早く耳に入ってきます。

 

慶応大学病院の入院患者にPCRやった結果6%の患者に陽性が認められたというニュースも発表の2日前ぐらいには知っていました。

 

意外と医者のネットワークというものはすごいので、どこの病院がやばい!みたいな情報って一瞬でまわりますからね。

 

それを踏まえての僕の考えですのでよろしくお願いします。

 

 

Q1、現在の病院の状態は?忙しくなった?

 

A、地域によってバラバラな印象。一部の病院、科の負担はかなり重くなっている。逆に楽になっている科の先生も多い。

感染症指定病院等の負担は大きく、特に東京の病院は厳しい状況であることは変わりない。ただし、コロナを受け入れていない病院も多く、緊急を要する手術を減少させていく方針のため暇になっている先生も多くなっていることは確か。

 

やはり首都圏の感染症指定病院の負担は大きいです。特に墨東病院が救急受入れ困難となったニュースを聞いたときは衝撃が走りました。東東京の中核的な病院ですからね。

 

そして、やはりICU(集中治療室)の数も大きな問題ですね。対応できる医者が非常に限られています。

 

今現在コロナに対応しているであろう科の先生は、救急科、循環器内科、呼吸器内科、感染症内科といったところでしょうか。

 

これらの先生が充足しているかと言われたら疑問です。

 

厚生労働省が2016年に出した診療科別のDr数という項目を見ると

 

30万人いる医者のうち

 

救急科 3244人

 

循環器内科 12456人

 

呼吸器内科 5987人

 

感染症内科 492人

これだけの人数しかおりません。ちなみに4年前のデータですので現在の先生の数としては変動はあると思われますが、大きく変わっていないと考えるとそもそもコロナを見れる医者がどれだけいるか?という疑問が出てきますよね。

 

まあ大きく内科ととれば6万人ほどいますが、これでも全体の20%。

 

循環器内科なんかは基本的にはコロナは見ませんので、多くて1万人ほどしかコロナの患者さんを専門的に見れる人はいないのではないでしょうか。

 

さらにいえば、ECMOという人工呼吸器のみで改善出来ない時に使用する体外式膜型人工肺を使えるお医者さんはこの中でも極少数。僕なんかは研修医の時にちらっと見てたぐらいで、本気でECMOなんか使えませんのでね!

 

と考えると、ここのお医者さんにはかなりの負担となっています。

 

なので僕が所属している病院では、現在コロナ診察に各科から誰が応援に行くか!という議論まで決定しております。現在はまだ少し医療リソースがありますので持ちこたえられていますが、もし重症患者さんが増えてしまうともしかしたら整形外科や眼科といった先生方が診療にあたることになります。

 

いくら研修医時代に色々な科をまわっていたとはいえ、ブランクがありますから更なる混乱を招く!という事態にもなりかねないので、これ以上の感染拡大を防いでいきたいところですね。

 

産婦人科はあまりにも専門性が高いが故に、僕らがコロナの応援に行っては産婦人科自体がまわらないという状況になるので、最後まで診療に従事いたします。

 

ちなみに僕が所属している産婦人科医は約1万人。普段やはり忙しいことが多いですが、コロナの影響はそこまでありません

 

基本的に妊婦さんは他の患者さんと比べれば外にも出歩く機会が少なく、健康に気をつかった人が多くなる傾向にありますので、あまり感染した!という妊婦さんは多くないです。

 

ただ困るのは妊婦さんは子宮内感染だけでなく、分娩時は脱水になりやすくて発熱しやすいという側面があるので、コロナとの鑑別が難しいということが挙げられます。

 

ですので発熱した妊婦さんがこられた時の現場はかなりピリッとしますね。

 

ただのお産前の発熱やーん!という気持ちもありますが、感染対策して、時にはPCR検査を行うのは非常にストレスですね。

 

とこの文章を書いているのも当直中、分娩後に発熱した妊婦さんの採血結果待ちという状況です。笑

 

ただし産婦人科はあまりにも専門性が高いが故に、僕らがコロナの応援に行っては産婦人科自体がまわらないという状況になるので、最後まで診療に従事いたします。

 

ここから見えてくる問題は

 

科によって人数の偏りがある

 

ということですね。

 

現在の研修制度ですと、場所を選ばなければ行きたい科に誰もがいけるシステムになっており、最近はマイナー科に人が多く入る流れになっています。

 

そうなると外科や産婦人科、小児科といったいわゆるキツーい科には人が入らなくなり、その結果さらに労働環境が悪くなり、人が入らなくなるという悪循環になるという懸念があります。

 

とくに今回のコロナの重症者患者の対応には救急科の先生が対応することも多いかと思われますが、救急科もやはり少ない傾向にあります。

 

コロナ後は、科の人数の偏りがなくなるような、そんな世の中になりそうですね。

 

とにかく今はコロナの患者数を少しでも減らす!という努力が必要だと思います。

 

明日はアビガン、レムデシビル、ワクチンの話題をしてこうかと思います。