なぜアトピーは治らないのでしょうか?
海外講義のために飛行機に乗るときや、国内講義のために新幹線を利用するとき、私はいつも隣の席に座っている方にさりげなく声をかけてみます。
そして、隣の方を注意深く観察すると、意外にも肌トラブルを抱えている方が多いことに気づきます。
その方が木(もく)体質に見える場合、私はそっと尋ねます。
私:「もしかして健康のために、葉野菜や野菜をたくさん食べていますか?」
その方:「はい。主治医の先生から、肌の健康のためにサラダなどの新鮮な野菜をたくさん食べるようにと言われているので、ほぼ毎日食べています。」
私:「それでは、健康のために海産物や魚もよく食べているのですね?」
その方:「はい。家族全員が健康を保つために、肉よりも海産物や魚を中心に、ほぼ毎日食べるようにしています。」
このような会話は、年間を通じて何度も、飛行機や列車で移動する中で実際に交わしているものです。
続いて、私はもう一つ質問します。
私:「それでも、体に良いとされる新鮮な野菜や魚をほぼ毎日食べているにもかかわらず、肌の状態はあまり良くないように見えますが…」
その方:「はは…そうですね。皮膚科の薬を飲み始めてからもう10年になりますが、なぜか治らないのです。」
ある程度会話が進んだところで、体質に合わせた食事についても少し提案してみます。
私:「これまで変化がなかったのであれば、食事法を一度見直してみることをおすすめします。魚や葉野菜を控え、肉中心のタンパク質と、野菜は根菜を中心に変えてみてください。」
実際に、同様のケースで、市役所の職員の方にお勧めしたことがあります。
その方は40代後半の肥満体型の男性で、アトピー歴15年でした。
コロナ禍を経て2〜3年が過ぎた後、偶然再び市役所を訪れた際に、驚くほど肌の状態が良くなったその方に再会することができました。
このエピソードを通してお伝えしたいことは、すべての人に合う食べ物はないという事実です。
逆に、すべての人に悪影響を与える食べ物も存在しないという事実です。
丸い地球を取り囲んでいるのは、結局は土です。
これを地殻(ちかく)といいます。
地殻を構成する元素の種類は8つです。
・酸素(O):約46〜47%で最も多い
・シリコン(Si):約27〜28%
・アルミニウム(Al):約8%
・鉄(Fe):約5〜6%
・カルシウム(Ca):約3.6%
・ナトリウム(Na):約2.8%
・カリウム(K):約2.6%
・マグネシウム(Mg):約2.1%
人は死ぬと、魂と肉体に分かれます。
魂は魂の世界へと向かい、肉体は最終的に土へと戻ります。
したがって、人間の肉体の区分(体質)は8つあるということです。
自分の体質に合わない食べ物は、体内で毒に変わります。
その毒が皮膚を通じて熱を放出している状態がアトピーです。
皮膚科では、このように放出される毒や発散している熱を疾患と定義し、免疫細胞がこれ以上放出しないように抑制する方法が用いられます。
それが、免疫抑制剤として知られる抗ヒスタミン剤、抗生物質、ステロイドです。
一時的に抑制することはできても、体質に合わない食べ物を変えない限り、アトピーの症状は繰り返されます。
逆に、金(きん)体質の方は、肉食や脂っこいもの、粉類の食べ物を摂取することでアトピーが発症します。
つまり、自分に合う食べ物と合わない食べ物を見極めるために、遺伝子解析と体質診断は必須です。
さて、ご家族や周囲の方が原因不明の病で苦しんでいる場合、治療よりも客観的な体質診断が優先されます。
より健康的な生活、薬を飲まない生活を望むのであれば、第一ステップは自分の体質を確定することです。
by Dr.Toru