司馬遼太郎
功名が辻
1965年に発表されているのでもう56年前になる。
もちろん幾分、現代風に修正されていることもあるだろうが、とても読みやすい。
私は、司馬遼太郎の本は大好きです。
今まで多くを読んできたが、こちらも期待は裏切らない充実した内容。
不器用な主人公の山内一豊(伊右衛門)が、妻の助け(や知恵)を借りて、出世し大名となる物語。
日本男子は、家庭を引っ張る一面が強いが、
どの男でも奥様にはこの伊右衛門の妻、千代のような「おだて、もしくは支え」をしてもらいたいという面があるのではないかと思う。
だからついつい頷いてしまうし、共感してしまう場面が多い。
また家康から土佐を与えられたあとの苦労話もなかなか渋い。
人間上り詰めると変わるというし、そうならないようにわかってはいる。
しかし歴史は繰り返されるように、同じ過ちを繰り返すのである。
アウシュビッツを見学に行った時も、ガイドの方は繰り返し
「歴史を繰り返してはならない」と言っていたのを思い出す。
そんな意図を司馬遼太郎は伝えたいのではないかと思った。
