みなさんこんにちは。
本日は論文のご紹介です。
題名:動脈グラフト時代の静脈グラフト 冠疾患誌2017;23:184ー188
湊 直樹先生からの論文です。
心臓手術のスタンダードである冠動脈バイパス術ですが、細かい内容まで掘り下げられていて、とても勉強になりました。日本語なので読みやすいです。
気になった点を、羅列していきます。
内胸動脈ITAは弾性血管であり、内膜は高いnitric oxide(NO)産生能を有し、血小板凝集抑制、内皮への血小板粘着や好中球粘着抑制などの作用がある。
ITAはITA自体のみならず、吻合された冠動脈への抗動脈硬化効果を有するとされる。
ブタの端側吻合実験では、15°での吻合が吻合下流への乱流が少ないことが証明されている。
静脈の用手的圧拡張では600〜800mmHgの圧がかかっている。
それにより構造的傷害をきたしている。そのため内圧を140以下に抑えれば、内皮の傷害は抑えられる。
静脈グラフトの開存率の改善に向けては、スタチン及びβ遮断薬のみがSVG
の内膜肥厚を抑制することが報告されている。
また図のように分枝の処理についても考察があり、色々と勉強になりました。
