命のゲートキーパー | 精神科医:みえしん院長

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おはようございます。日本医療心理カウンセラー協会 の臼井です。

予防週間は今日までですが、常に自殺予防という視点を持ち続けていきたいですね。
 
ここに出てくる「ゲートキーパー」ですが、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)ができる人のことです。英語の文字通り命の「門番」のことです。
 
自殺対策は、特別な対策というより、悩んでいる人に、関わり「孤立・孤独」を防ぎ、支援することが基本です。心理学の知識があればなおよいです。国民の皆がそれぞれの立場でできることから進んで行動を起こしていくことが自殺対策につながります。
 
政府の「自殺総合対策大綱」においてもゲートキーパーの養成を掲げており、医師だけではなく、教職員、保健師、看護師、ケアマネージャー、民生委員、児童委員、各種相談窓口担当者など、関連するあらゆる分野の人材にゲートキーパーになるための研修を行うことも規定されています。実際には、保健医療福祉従事者、町内会担当者、民生委員、児童委員、理美容師などに対して多数の研修会が実施されるなど、支援の輪は広がっています。
 
カウンセラーも、自殺予防において重要です。日々のカウンセリングを通じて、心理学的にクライアントにかかわり、メンタル状態を改善し、結果として命の番人となります。
協会では一緒にメンタルヘルスに貢献していきたい仲間を募集中です。