おはようございます(こんにちは)、三重心身クリニックの臼井です。
好き嫌いは分かれますが、寒い季節の食卓を豊かに飾る食材としてカキ(牡蠣)は「冬の風物詩」ともいえるでしょう。
カキは、肝機能を高めるグリコーゲンや動脈硬化予防に効果あるタウリンをはじめとして、カルシウムや鉄、亜鉛、銅、ビタミンB1、B2、葉酸などが多く含まれ栄養の宝庫です。そのため、昔から“海のミルク”と呼ばれ、スタミナ不足の解消、健康維持・回復など様々な効果が期待されています。
今回は、北海道仙鳳趾(せんぽうし)の殻付き牡蠣にチャレンジしました。仙鳳趾は釧路町にあり、直接外洋に面しており、とても海が荒いところだそうです。お店の広告によるとここの牡蠣はクリーミーさが評判だそうです。
生食用の殻付き牡蠣を自分でむいて食べる。単純な調理法ですがとても美味しいものです。手間ひまが美味しさを引き立てるのかもしれません。「牡蠣の殻をむくのって難しそう」と思っている方が多いと思います。ちょっとしたポイントさえ押さえれば簡単です。
準備するもの
・牡蠣ナイフかステーキナイフ
・軍手か厚手の布
・たわし
・キッチンばさみ(なくてもかまいませんが、あると便利です)
①牡蠣の表面を洗う
売っている物は大抵洗ってありますが、ぬめりや藻など結構残っていることが多いです。たわしを使ってごしごしと洗い流してください。
小さな生き物が殻に付着していることがあります。これもたわしで落として下さい。今回たわしがなかったので、手で洗うだけにしています。
※牡蠣の殻の先端でよく手を切ります。慣れない方は手を保護するために軍手をつけるか布でくるんで作業してください。
②貝のセッティング
貝の平らな面を上に、湾曲した面を下に、ちょうつがいの側を左にしておきます(右利きの場合)。
*牡蠣を持つ手には軍手をつけてください。
③貝の隙間からナイフを差し込む
右手前から平らな方の殻に沿ってナイフを差し込みます。この殻の内側をナイフでなぞるようにして刃を回転させれば、貝柱が切断されて殻は簡単に開きます(無理やりナイフでこじ開けようとすると身がぐちゃぐちゃになります・・・)。ちなみに牡蠣の貝柱はナイフを挿入した場所とちょうつがいとつないだ線上で、挿入箇所に近い側3分の1くらいの場所にあります。
※牡蠣の殻がしっかり閉じていてナイフが差し込めない時
ここで活躍するのが「キッチンはさみ」です!
殻の先をキッチンバサミで割り切ります。キッチンバサミがない場合はペンチで割ってもいいです。割れた隙間のところから牡蠣ナイフを差し込んでください。
④貝殻(平らな方)をはずす
貝柱を切ったら、ゆっくりと手でふたを開けるように上の殻をはずしてください。
⑤下の殻にもついている貝柱を切り離す
貝を開いたら下の貝殻からも貝柱をはずします。赤い矢印のあたりから身と殻の間にナイフを刺し込みます。
貝柱が付着している場所の殻がくぼんでいることが多いですが、殻からそぐようにすると身が壊れないです。
気になる方は⑥流水で洗う
どうしても殻の破片が少し入ってしまいがちです。手で取り除きます。気になる方は、ささっと流水で洗ってもいいかもしれません。旨みにはそんなに影響出ませんので大丈夫です。もちろん洗わなくても問題ありません。
仙鳳趾の牡蠣は、岩牡蠣のような濃くがあり、でも岩牡蠣とも違う真牡蠣なんです。意外な感覚が新鮮でした。