心理療法の学問的背景 | 精神科医:みえしん院長

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雪だるま

最近タイヤをスタッドレスに変えました。週末は寒波が来るとのことです。鈴鹿市(三重県)も結構降ります。皆様も冬の準備をそろそろしてくださいね。

耳

三重心身クリニックでは保険によるお薬の治療と同時にカウンセリングも積極的に行っています。今日はカウンセリングにおける心理療法的な考え方についてお話いたします。まず背景にあるカウンセリング理論・心理学の理論を分類すると、大きく分けて、
①精神分析系
②認知行動療法系
③対人関係心理学系

の3つの流れに分類されます。
①の精神分析系では幼少期からの心理的外傷の分析・解釈を強調する考え方で、今起こっている精神的な症状を、過去の体験を分析することによって解釈することに重点を置きます。
②認知行動系では過去を分析するのではなく、現在の行動や認知のパターン(無意識に生じている考え方や行動パターン)を修正することによって、日常生活における困難を軽減しより良い社会適応を図るという考え方です。認知療法、行動療法と分ける場合もあります。社会学習理論なども背景に持ちます。
③の対人関係心理学ではクライアントの社会の中での適応、対人関係での成長を活性化させることを主眼としています。クライアントの個人の病理に注目するのではなく、周囲との関係性に注目した理論です。

でも実は上記3つに分類されるといっても実際のクライアントのこころの中ですべて生じているといるのが実際ではないでしょうか。三重心身クリニックのカウンセリングでは理論を知り、クライアントの治療においてはそれぞれの理論を統合、場合によっては状態に応じて使い分けています。決してどの理論的背景が「すぐれている」「劣る」というものではないと考えています。

ペタしてね
三重心身クリニックのカウンセリングでは、たとえば、ちょっとしたことで落ち込みやすいとか、対人関係で失敗しやすい、ストレスを常に感じているといった、自分のこころのクセや陥りやすい行動パターンに気づくことができます。まずそれらをカウンセラーとともに見つけ、それらを変化させていければ、いつも同じような不快な気分に悩まされたり、失敗を繰り返したりしなくても済むようになりますよね。そして、三重心身クリニックのカウンセリングでは、カウンセリングを通じて、クライアント自身の強み(よくできていること)にも気づき、自分らしく充実した生活を送れるようなサポートをしています。
カウンセリングでは、クライアント自身の隠された回復力と成長をカウンセラーと協働作業をすることによってクライアント自身の力によって問題解決・成長が手に入れられるようお手伝いいたします。
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三重心身クリニックは疾患の治療以外に予防医療にも取り組んでいます。
予防医学では心理療法、分子整合栄養医学、音楽療法、睡眠医学などに
力を入れています。
三重県鈴鹿市道伯町字筧田2064-1
http://www.mp-clinic.jp/
TEL:059-375-1100
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