医療費減免制度 | 精神科医:みえしん院長

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前回はうつ病などのメンタルヘルス不調になってしまった場合の、公的な経済支援制度の一つである「自立支援医療費制度」について書きました。
各県などの精神保健福祉センター(行政機関)の判定が必要ですが、認められれば医療費自己負担が3分の1程度になります。メンタルヘル
ス不調になってしまうと、残業ができにくくなったり、休職せざるを得なくなったり、最悪の場合職を失われる方もいらっしゃいます。
最近もある精神科医療機関に通院しておられた患者様が当院へ転院希望でいらっしゃいました。治療内容は主治医の先生の方針であり、い
ろいろ事情もあったのだと思いますが、その患者様も治療が長引いているにも関わらず、自立支援医療費制度を受けてらっしゃいませんでした。
精神科心療内科でよく処方されるのがうつ病のお薬です(抗うつ薬)。ミルタザピン(商品名はリフレックス)という薬を例に挙げますと
、1錠170円くらいです。通常1日2~3錠使いますので、お薬代は1日340円~510円。1か月では30日と考えると10,200~15,300円。3割負担の方ですと3,060~4,590円です。しかもこれはこの薬の費用だけで他の薬(抗不安薬、睡眠薬)なども必要になる方が多いです。さらには薬局さんでの調剤料などの技術料も追加されますので実際にはさらに高くなることが多いです。(ちなみに他の抗うつ薬も大体似たような金額になります。この薬だけ高いわけではありませんので念のため)

この患者さんの場合、制度を受けられていたらこれまでの医療費は約3分の1で済んでいたはずなのです。半年ほど通っていらっしゃたようなので結構な金額になったはずです。
なお、この制度は「障害者自立支援法」に基づくもので、指定医療機関でなければ、この制度を取り扱うことができません。三重心身クリ
ニックは指定医療機関ですので、この制度をご利用になれます。詳しくは市役所などの自治体、保健所にて尋ねてみてください。三重心身クリニックの受付でもご相談受け付けております。
ただ最近気になっていることがあります。政権交代で、首相が、自立支援医療制度の廃止を検討されているようです。代替の支援制度が施
行されるのであればいいのですが・・・
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