本日以降のペソ円の行方 | Rがあるけんねー

昨日の米国FOMCによる煽りでペソは8.63~8.53まで下げたが、USD/MXNはそれほど変化なく一時は対ドルペソ高に振れる場面もありつつ、その後は17.2近辺に戻し直近のいつものレベルに落ち着いた。147まで戻したドル円がこれを割ったことで日中値を戻すことはなく、ロイターのメキシコ中銀政策金利下げの可能性が報道されたことでいくらか下げている(トランプ勝利報道ほどではないが)

 

ペソ円は23/3/8~23/3/20の1円近いクラッシュの後は8月まで一方的に上げ続け、その後は周期的に0.5円近く下げている。記憶の上ではメキシコ中銀政策金利関連だったように思うし、当時政策金利日程を十分把握しておらずかなりの損を出したりもしたが、ここで日程と下げ始めの目安を整理したい。

 

23/3のペソ円クラッシュの件

 

9/20 8.65レベル 直近高値

9/28 8.40レベル メキシコ中銀政策金利 前日とほぼ変わらず

10/9 8.07 その後のド底 空港国有化?の件

~この間安値からなかなか回復せず~

11/8 8.63 直近高値

11/9 8.45 メキシコ中銀政策金利

 

11/24~11/27 8.74 直近高値

12/7 8/12 直近安値 チャレンジングフラクラ

12/13 8.42 少し上がる

12/14 8.15 メキシコ中銀政策金利

 

関連が無いかというとそういうことはなさそうだが、それ以上に政策金利の日程近辺で事故が起きているという感じ。9,12月いずれも0.2円程度で安値は見に行っており、11月は流れ的に上げだったので影響なしか。米国FOMCと足並みを合わせるとの見方もあったが、私は指標的に・また金利の高さ的に早めの調整は十分あると考えており、市場が同様の考えであれば早めに動くかもしれない。

ただし上記はなぜかペソ円で追っており、本来あるべきUSD/MXNでは追えていない。結果、あまり意味のない数字になった気がする。過去3回に限っては、政策金利関係での0.5円下げではなさそうであり、それでは政策金利でどの程度下げたのかは別途調査する。

 

メキシコ、空港国有化?の件

 

以下はUSD/MSNの動き。こちらの方が分かりやすく、確実に政策金利周りでペソ安の動き。

クロス円は直接の値動きの関連は無くテクニカルは効かないと思っている。あるのは以下の組み合わせで、このうち円とペソは直接的に関連するものではない。

ドル売り、ドル買い

円売り、円買い

ペソ売り、ペソ買い

 

安値高値はドル基準

9/20 16.99 直近安値

9/27 17.47安値 

9/28 17.73高値 メキシコ中銀政策金利

9/28 17.34安値

0.35程度の値動き

 

10/6 18.49高値

 

11/3 17.28 直近安値
11/8 17.46安値

11/9 17.90高値 メキシコ中銀政策金利

11/10 17.61安値

0.45程度の値動き

ペソ安からの戻し中だが半信半疑といったところか

 

12/13 17.19安値 直近安値無し(ドル高からの推移)

12/14 17.40 メキシコ中銀政策金利

12/15 17.17安値

0.20程度の値動き

リスクオフ的な動きがあったらしく、一旦の対ドルペソ安からの戻しなのでペソ安の動きは小さい

 

9月、11月に関しては1週間程度前から織り込みに行っている感じはあるので、建てるなら近日中かなと思っている。こういうこと書いてたら立ててもいいなと思っていた基準8.52を割って下行ってしまった。ちょっと損したかもしれん。

いずれも過去の例では仮に政策金利の変更がなくとも対ドルで0.35程度は下がると思われる。以下はUSD/MXNで0.35下げたときの目安となる値動き。

 

$147円:17.2=8.54↓

$147円:17.55=8.4…0.14円下げ


$146円:17.3=8.439↓

$146円:17.65=8.272…0.167円下げ