みなさん、こんばんは
女性の健やかな毎日を応援する産婦人科医(@名古屋)
さとう式リンパケア インストラクター&セルフケアマスター
の原紗希です
前回の間質リンパって何?に
たくさんの”イイね!”ありがとうございます
間質リンパについてわかっていただけましたか?
間質液が増える状態というのはどんなときなんでしょうか。
今日はそんなお話をしようと思います。
前回の図と同じです。
動脈→間質リンパ→細胞→間質リンパ→静脈・リンパ管
という流れでしたね。
それぞれの移動には
★血管の透過性
タンパクや血球成分が血管内から血管外へ出る時の出やすさ。
★膠質浸透圧
主にアルブミンというタンパクの濃度を合わせようとして
低い方から高い方に水が移動する、その圧のこと。
★静水圧
水圧みたいなもので、深さや重力の影響を受けます。
などが関係しています。
なんか難しくなってきた
さらりといきますと、
細菌感染を起こしたり炎症があるときは、
白血球など細菌と戦う血球成分を感染部位に運ばなければなりませんので、
血管透過性が亢進して、お水がどんどん間質側にながれ、
間質リンパの量が増えます。
静脈が閉塞したり、
心不全などで心臓に戻れない血液が静脈に渋滞している状態だと、
間質→静脈への流れが上手くいかず、間質リンパの量が増えます。
ネフローゼ症候群や肝硬変では
アルブミンが低下するので、血管の膠質浸透圧が低下し、
間質側へお水が引っ張られるため、間質リンパの量が増えます。
それらの状態がむくみ(浮腫)と言われる状態です。
あともうひとつ、
そのような病態が全然ないのに、よく浮腫がおきる場所がありますね。
足ですねー。
重力に逆らって心臓まで血液を戻さなければなりません。
しっかり戻せず静脈が渋滞すると、
間質リンパが増えてむくみにつながりますよね。
その役割を担っているのは、なんですか??
そうです、筋肉です
ミルキングアクションというものですね
筋肉のポンプ機能ですよね。
筋肉がギューっと固まった状態でも
筋肉がダランダランに弛緩している状態が続いても、
ミルキングアクションは低下します
ミルキングアクションを最大限発揮するには
どんな状況が良いのでしょうね。
長くなりましたね。
次回にします
最後まで読んでくださりありがとうございます