もらった。
これは、数十年前、多くの人に読んでほしいと友人が作成し
配布したそうで、今、手元にあるのは2冊だけ。
その貴重な一冊が私の手元に・・・。
聞き覚えのある、「序」から始まる20篇の詩。
序
ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ
こどもをかえせ
わたしをかえせ わたしにつながる
にんげんをかえせ
にんげんの にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ
読み進めていくにつれ、8月6日、原爆投下時の地獄絵のような世界に身を投じているようで辛くなった。
とても最後まで読むことはできず、2回に分けて読み終えた。
これが、現実であったことを、この惨劇が確かに66年前に突然訪れた事を、眼を伏せずに知ってほしい。
峠三吉「原爆詩集」掲載されています。
http://home.hiroshima-u.ac.jp/bngkkn/database/TOGE/TogePoems.html
戦後、日本のリーダー達は、原子力の平和利用を推進した。
戦後の復興にはかかせないエネルギー資源と判断。アメリカの影もチラホラ。
原爆投下された国民は原子力の怖さを知っている。
目先を変えるための原子力博覧会なるものを各地で開催して、まるで魔法の杖、夢のエネルギーと
もてはやした。心理操作ですかね。
そして、あれよあれよと云う間に原発は日本各地に・・・。
根拠の無い安全神話の下、日本は発展した。
私達も、もちろんその恩恵に授かる。
しかし、今年3月の東北大震災。それに伴う福島原発事故。
原爆投下から66年。
私たちの選択した道は、想定外?と言われた自然の力にもろくも又、血がしたたる結果となっている。
今日は8月6日。広島原爆記念日。
平和式典で国のリーダーは「原発に依存しない社会」を公言。
エネルギー資源の問題は、今一度、この災害を受け、日本は選択のとき。
電力会社のやらせに動じることなく、利権にまみれることなく、真摯に取り組まねばならない。
そして、私たちも行く末を両目をよく開けて、見定めなくてはならない。
8月のこの時期は原爆、終戦にまつわる番組が増える。
人気の役者を揃えた恋愛交えた戦争ドラマなんぞはうんざり。
深夜、NHKの番組で「ヒバクシャからの手紙」を見ていた。
物語ではない、淡々と、事実が語るものの方が大きい。
峠三吉の詩「呼びかけ」の一節です。
呪いの太陽を変えるのは
いまからでもおそくはない