(出演:伊集院先生、荒瀬先生、藤吉先生、朝田先生)





前回のあらすじ
荒瀬の口癖、「にゃにゃーつ」について術中時に考えていた所、朝田に即見抜かれ厳しく叱責されてしまった伊集院。果たして、伊集院の今後の行動とは!?





~胸部外科の医局にて~



荒瀬:俺のせい……?
お前が叱責されたのが俺のせいだっていうのか


伊集院:はぁー。
大体ねオペ中に「にゃにゃーつ」なんてふざけた数の数え方する麻酔医、荒瀬先生くらいなもんですよっ!


荒瀬:ふぅん、で?


伊集院:何なんですかもう本当に


荒瀬:その言葉そっくり返してやるよ伊集院。濡れ衣着せられるのはまっぴらごめんだ


伊集院:全くムカつきますよ本当に。四十を目前とした貴方のような男性が“にゃ”とか言って違和感ゼロだなんて、ケンカ売ってるとしか思えません。嫉妬しちゃいますよ僕。



荒瀬:……………は?


伊集院:自覚ないんだったら今言わせて貰いますけどね、先生のその“にゃにゃーつ”て結構来るんですよ。知ってました?


荒瀬:そ、そうなのか


伊集院:少なくとも、僕はそうです。だからねー、荒瀬先生ちょっとお願い事があるんですけど……、いい?(おねだりの定番、上目遣い)



荒瀬:な、何だよ……。急に変な視線送ってきて


伊集院:お、お願いします荒瀬先生っ!!これ、付けて半日過ごしてくださいっ!


と、土下座しつつ伊集院が取り出したのはコスプレ用の猫セット。荒瀬含めその場に居た医局員全てがノリよく倒れる




荒瀬:な、何言ってんだお前


伊集院:だって先生ホント猫語似合うし、ちっちゃくて可愛いし……
だ、ダメ、ですか……?


荒瀬:(お、お前こそ犬耳生えるんじゃねぇか?)
けどよ、俺がこんなん着て誰が喜ぶんだよ


伊集院:(笑顔で手を上げる)


荒瀬:そ、そんなに付けて欲しいのかこれ


伊集院:いやいや、ダメなら別にいいんです。先生もやっぱり忙しいし、無理強いは出来ません


荒瀬:………解った。






~10分後~



荒瀬:これでいいのか、伊集院


伊集院:うっ……!!(鼻を押さえフラつく)


荒瀬:………?(小首を傾げる)


伊集院:あ、もうその格好で小首傾げないで下さい!(僕の理性が持ちませんから……←)


荒瀬:満足か?じゃあ、ぬg……


伊集院:ダメです!言いましたよね、それ付けて半日過ごしてくださいって。守らないと、どうなるか解りますよね仔猫ちゃん……?(荒瀬の腰をナデリ)


必殺どさくさ紛れにセクハラ!!をかます伊集院。



荒瀬:うわっ……!!な、何してんだ伊集院お前。


伊集院:これ以上されたくなかったら、言う事聞いて下さいね荒瀬先生?


荒瀬:うっ……。(な、何でこうなったぁああぁあっ)



丁度外科に届け物に来たついでに荒瀬・伊集院とのやり取りを覗き見する藤吉先生と、屋上でのイメトレから帰ってきた朝田先生が偶然対面。


藤吉:(いやー、俺からしたらどちらも可愛いが……)

朝田:何してる、入らないのか?


藤吉:あぁ、届け物だ朝田……。じゃあな


朝田:藤吉、待て。


藤吉:何だ……?


朝田:お前鼻血が出てるが、どうかしたか?



藤吉:あぁ、中に入ってみれば解る。朝田、お前も気を付けろよ



鼻を押さえながら去っていく藤吉の背中を少しだけ見送り、朝田は医局へ入ったが藤吉の言葉の意味が解る日はおそらく来ない。



伊集院:今日は半日猫語で話して下さいね荒瀬先生


荒瀬:何でだーー!?




それから荒瀬はしばらく術中に数を数える時に「にゃにゃーつ」と言うのをしばらく控える事にしたそうな



そして伊集院の挑戦はこれからも続いていく。







【おわり】







荒瀬先生のにゃにゃーつについてツッコみ、暴走する伊集院先生を書きたくなって書いた産物wwてか藤吉先生が毎回毎回変なポジションになりそうで怖い!朝田先生はついでです←





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