3月14日のホワイトデーに早速2回目行って来ました♡!

以下、2回目の感想。

今回もネタバレ含みますのでご注意ください!

 

観終わって思ったんだけど「おもしろかったー!でももう1回観たい!」って思わせる映画って完全勝利でしょ!原作同様、映画版『冬きみ』も2回目以降がもっとおもしろい、すごい作品になっていると感じました!ちなみに今回一緒に観た友達は初見だったので、ネタバレの瞬間どんな反応をするのかすごく楽しみで…♡初めての人が隣で衝撃を受ける快感にもハマりそう(笑)

 

緊張していた1回目に比べて、2回目は楽しんで観ることができました*1回目の時には気づかなかったことも少しだけ気づけたような気がします。

1番驚いたのは木原坂を見る耶雲の目。まだ全く正体を現していない前半でも、背中側など誰にも気づかれない場所から木原坂を見る時の耶雲の目は、狙った獲物は絶対に逃さないと狙うようにこんなにも怒りや憎しみが滲んでいたんだ!と思った。その瞳の強さが怖かった。

それと、百合子が燃えてしまう前に木原坂家に入る前の耶雲のアップが映るんだけど、最初に映った時はそこだけ急に瞳孔が開いているようで不思議だったの。でも後半にもう1度その表情が映った時、その前に映るアップと同じ目をしているということが分かり、納得。あの日、あの海岸で、バケモノになると決めた時の目と同じものを持った目だった。耶雲は最初から最後まで本っ当にただひとつのことを追い求めていたんだなぁ。目の表情ひとつまで伏線になっているなんて、すごく考え抜かれた作品なんだと改めて思いました。

木原坂に関わる時の耶雲の目は、取材をしていてもパソコンを打っていても1点をジッと見つめて動かないので、序盤はそれがあの木原坂と立ち向かう決意として、後半はのめり込んで行く異常性として伝わってきました。それがあったので、木原坂から燃えている最中の写真があると言われ動揺した時の目の小刻みな震えはとても際立ち、耶雲の緊張感が伝わってきました。私も一緒にすごくドキドキして写真が違うと分かるまで息が吸えなかった(笑)木原坂について調べている時の耶雲は運転もトンネル内を歩く時も基本的に画面の左に向かって進んでいたように感じたけど、あれは狙い??

眼鏡を外してからの耶雲は、あんなに見慣れたはずのガンちゃんの顔なのに一瞬誰だか分からなくなるくらい変わっていて。本当に驚いた。小林が耶雲の部屋で本を読んでいる時に帰って来るところなんて、一瞬本当に誰だか分からなくて二度見してしまったくらい!普段オーラがあってかっこいい人は、どうしてもどんな役をやってもその人に見えてしまいがちだと思うけど、ガンちゃんはちゃんとその世界に馴染んでた!良い意味で岩田剛典味が全くなかった!だから抵抗なく自然と耶雲に感情を重ねることができました。きっとそういうのを「演技力がある」って言うんだろうなぁ。

 

そして、完全に真逆の魅力を見せてくれたのが亜希子との出会いのシーン*ほんのわずかしかないのに、出逢うべくして出逢い当然のように惹かれていったんだというのがまっすぐ伝わって。だんだんとガンちゃんの目がまぁるくおっきくなっていくの。きゅるるん♡って。台詞がなくても、その変化だけで恋に落ちたのが分かった。短いけれど、実は純愛がテーマの作品にとってすごくすごく大切なシーンなんだよね、きっと。根底の部分というか。ここで耶雲がどれほどまでに亜希子を愛していたかが伝わらないと、その後の行動に共感してもらうことも不可能だったと思うので。同一人物とは思えない程の振り幅、全てを自然に演じきっていたガンちゃんに尊敬しかなかったです!

 

2回目を見た翌日、どうしても聴きたくなって、挿入歌のMake You Feel My Love/Adeleを購入。歌詞を見たら驚くほど耶雲で…なんかもう…やっぱりやりきれない気持ちに…。警察からの帰り道、もう眼鏡を外している耶雲が街中で1人一筋の涙を流すシーンがあるんだけど、あそこがどういう気持ちなのか分からなくてずっと考えてる。亜希子を失ってからずっとギリギリの所で自分を支えていた復讐が終わり安堵した涙なのか?それとも復讐が終わってしまったことで今一度亜希子を失った感覚に襲われたのか?ガンちゃんがあんなに悩んで苦しんで頑張って、全身全霊、作品と心中する程の覚悟で挑んだ作品だから、ファンとしてはできれば全部の意図を汲み取りたいんだけど、、、やっぱり難しいのが悔しいなぁ(笑)

 

願いが叶うなら、ガンちゃんのリアルタイム解説付きで上映会して欲しいくらい。どんな工夫をしたのか、どんな思いだったのか、全部知ることができたらいいのに。