ある給食のからあげの日…

手洗いを済ませ、席につくと…

いつもと違う、からあげの様子…

ん…?

足でもない…
胸でもない…

何これ…?

よく覗き込んで見てみると…


ん?まぶた?
目?…


顔だった瀨瀨瀨澈
鉸の顔のからあげって初めて見た…

というより、その時以来、見てない…

もちろん、くちばしもトサカもないが…あせる

これって食べられるのですか?


「うわっ瀨」

って言った私の方へ 隣り近所のやつらが集まって来た。

みんなは 私の目線の方を覗きこみ…

「瀨瀨瀨うわぁ~、オェ~っ」


と、私からのけ反って離れた…焏

いやいや、私じゃないから…

ってツッコミを今なら言えるが、当時は、おとなしキャラだったから言えなかった(笑)

私から少し離れて?ひとだかりが出来ていたので…先生が気付いてやって来た。


「どうしたんだ?」

「先生、こいつのからあげ…頭だよ澈これ、食べられないでしょ?」

と男子…

心の中で、少しラッキーだと思った私淲。
食べなくて良い~んじゃ?
なんて 私の期待とは裏腹に…

「大丈夫だよ淼ちゃんと食えるから…煜」


…………えっ?

何て言いました?
食えるって…?

どこが 食えるのでしょう?


それからは、いつものコースに突入するのであった…
いつもなら、パン食べて空腹を満たすとこだが…
さすがに、鶏鉸の頭を見ながら食欲はわかず…


何も食べられず、昼休みになった。
先生がいつもの様にみんなを集め、あのチョークを触って洗ってない手で、食べやすい大きさにむしり取る…

みんなは、鶏頭のからあげを先生がどうやってむしり取るのか…見たいような…見たくないような…

さすがの先生も、食べれるとは言ったものの…躊躇していた。

首のあたりを、つまんで…

小さな声で、何かブツブツしゃべりながら~

「あ、今日は会議があるから食べられるだけ食べたら片付けなさい」

と言って教室を出て行った。


誤魔化されたのは分ってるけど、ありがたい誤魔化し獷



小学生の頃、学校へ行って一番苦痛になるのが給食の時間だった渹

『給食は残してはいけません珣』
だったから食べ終わるまで、果てしなく残される地獄の様な時間だった炅
好き嫌いがある子供にとっては拷問みたいなものです…炅

とにかく、肉類がまったくダメで…ほとんどのおかずにはいっていた為常連だった私チョキ

からあげの日なんて、憂鬱でゆううつで…
献立を見ただけであの地獄が待ってると思うと休みたくて仕方なかった炅

今は、からあげっていろんな味があっておいしいけど~当時の給食のからあげは、鳥肌つきの鳥皮がついていて…渹

うすい塩味のブツブツ付きの皮、
無味の身…
この皮が食べられないから、何の味もしない…
ただ『鳥です』って主張の強い味渹

食べてるとバサッバサッて音がしてくるような…澈
(たぶん私だけ)
昼休みも食べられずいつもおかずとにらめっこ……

周りには、いつものメンバーが座っていた。
そんな私たちに担任の先生が…

「おかずの皿を持っておいで…」

と集合をかけた。
言われた通りに持って行くと…
先生は、からあげのどこの部分が嫌いなのかと聞くので…

「皮が特に…」

「じゃあ…ここだけ食べてごらん」
と言いながら、さっき四時間目の授業でチョークをさわっていた手で…からあげをむしり出した( ̄□ ̄;)
ギョエッ瀇

その瞬間、仲間たちと目が合った。先生が手を洗わずに教卓に座っていた事を知っている私らは…それを口にいれなくてはならない恐怖におののいていた渹

「ほらっ…」

ほらって…瀇

仕方なく口にいれると…
身体中の臓器たちが、受け入れを拒否。
最初の喉の部分が
「おえっ炅」涙目
そんな私に…

「先生が皮だけ食べてやるから…身のとこだけ食べなさい。こんなにおいしいのに…」

(おいおい、それだけじゃねぇよ)とみんな思ったはず(笑)

残りを持って席に戻って食べるように言われた。

もう無理炅

その儀式は、次々に行われ…みんなも『おえっ』が襲ってきたらしく涙目で席に戻って来た渹

ここからは、忍耐勝負。掃除の時間に突入する。

教室のスピーカーから、軽やかなミュージックが流れ…
「掃除の時間が始まりました音符

その放送と供に、掃除の係りの子がやって来て掃除を始める。

まずは、机を教室の後ろに移動…

私らもいっしょに移動…

ギュウギュウ詰めになった机に座って…
教室中のホコリと供に…
食べてるふりを続ける。

つぎは、机を前に移動。

私らもいっしょに前に移動…

そこまで粘っていると先生が

「もういいから早く片付けなさい」
その瞬間、この地獄から開放される喜びと、ここまで粘って頑張った自分にガッツポーズ(笑)

でも、誰もが…

がんばって食べられなかった自分をくやしがってるフリをしてた。

生きて行く為のすべである(笑)





ないはずの悪魔の車がどうしてあるんだろう?
まだまだ早いのに…?

何が起っているか理解するのに、少し時間がかかったが…
反射的に逃げ場所を探していた…

和室のコタツの中に逃げ込みセーフあせる

足音が聞こえた…
ミシっミシっ…

帰って来たんだ…
なぜに?
こんな早くに…
ミシっミシっ…
気分は、ホラー映画…

スクリームのあの音が聞えて来そうな状態…
ミシっミシっ…
ガサガサ…

ん?
ガサガサ…?

あっ、あまりに慌てていたから、ソファの上にポッキーの箱を忘れてきた渹

まさに、その音…

もう生きたここちはしない状態…

どうか…どうか…見つかりませんように…猤

シーン…

ん?
祈りが届いたのか…

と次の瞬間!

ガバッ

コタツの布団が開いて、悪魔が覗きこんだ…

ギャ~~~っあせる


その後は、想像以上の結末を迎える事となる渹

まず いつ見てもお菓子を食べてる事を注意され…

虫歯チェックを受けた

良いんです。虫歯は、お菓子好きの子供の勲章みたいなもんですから…淏

なんて 言い返せず自宅に帰ったのだった。

帰宅すると、お母さんに連絡が届いていて…毎日、少しだけ食べる様に言われていたのに、こっそりポケットに詰込んで食べていた事までバレて怒られた炅

そして…

『お菓子禁止令』が出された事を知った炅

お代官様、惨うございます炅

て事で、あのお菓子たちは…

近所のガキたちに配られたのだった…

さようなら猪
私のお菓子たち…

ジョニーデップ主演の『チャリーとチョコレート工場』は、すごく好きな映画でなんども見たけど…

ウィリーウォンカが歯医者のお父さんにお菓子を捨てられるシーンを見るたびに、お菓子禁止令を思い出してしまうのであった渹