ガラパdays~お前がやらなきゃ誰がやる~ -8ページ目

ガラパdays~お前がやらなきゃ誰がやる~

お笑い好きなJK2が書いている、趣味全開のブログ。 9/1 ガラパゴス結成

あらすじ①の続きです。










牢獄の中で1人、三蔵はひざを抱えて座っていた。


「金太郎くんが幼なじみを殺すなんて…よっぽどのことがあったんだろうなぁ。…せめて美味しいといいなぁ…。」


そこへ金閣がやってくる。





「僕のこと食べていいよ。」命乞いすらしない三蔵。「命乞いとか、しないのか。」「金太郎くんが僕を殺すなんて、よっぽどの事情があったってことだもん。」「変わってないな、お前は。」「成長してないだけだよ。」「いや、ずっと優しい。」「金太郎くんも変わってないよ。幼なじみを躊躇なく殺そうとしてるのには驚くけど。…僕を食べれば不老長寿になれるんだもんね。美味しいといいな。……僕、自分に期待する!今まで自分に期待なんてしたことなかった僕が期待してるんだから大丈夫だよ。」


金閣は複雑な表情を浮かべた。


「ありがとね。あの3人を殺さないでくれて。僕、あの3人大好きだから。」「…せめて助けに来ないでくれるといいな。」「場所分からないと思うし大丈夫だよ。あ、でももしあの3人が来たらここに通してよ。説得するから。」「…騙してるんじゃないだろうな。」「そんなに頭良くないよ。」「そうか。」





金閣が去るのを見ると、銀閣が寄ってきて牢獄を開ける。

「今なら大丈夫だから逃げて!私、人間は食べないって決めたの!」

しかし三蔵は逃げなかった。

「小さい頃に遊んでくれて楽しかったから金閣が決めたことに協力したいんだ。だから逃げない!」

そこへ銅閣が走ってくる。

「姉さん逃げるぞ!釈迦と菩薩がきた!」「僕を連れっていってよ!分かってくれるから。」三蔵は言った。


「…もう遅い。下の奴らが戦ってるから。兄さんも…あれ?金閣兄さんは??」











釈迦と菩薩は手下と戦っていた。全員倒し終えた2人の前に現れたのは金閣だった。

「…すごい殺気だけど、誰か分かってる?釈迦と菩薩よ?」「分かっててこうしている。善も悪も関係ない。興味がない。俺の世界にお前達はいない。」「だったら自分の世界だけで生きていろ。他人の世界に口出しするな。お前が世界を区切るなよ!!!!!!」


2対1で圧倒的に不利な金閣のもとに銅閣も駆けつけ、戦闘が始まった。









三蔵のもとへむかう3人。三蔵は3人に「助けて!」と言う。「助けにきたでしょ。」「違うんだ。金閣を助けて!」「はぁ?…な、なんだか良く分からないけど……」


「「「分かった!!」」」















釈迦と菩薩、金閣と銅閣が対峙しているところに3人も応戦する。

3人は釈迦へと武器を向けた。



「何をしているんだ。」「なんかよく分かんないけど、止めてください!!」「誰に武器を向けているのか分かってるのか。お釈迦様だぞ!」菩薩も3人に武器を向ける。


「あなたたちより三蔵法師なんです!あいつのことが好きなんです!!」












三つ巴の戦いが始まる。戦いの最中、銅閣が菩薩に斬られ、金閣が釈迦に斬られた。

そこへ銀閣が現れ金閣に駆け寄り抱き抱える。

「銅閣、金閣を守ってて。…どんな罪だって償う。ただ、お前らだけは殺す!!!!」




両手にもった扇で5人を相手にする銀閣。

しかし釈迦を斬ろうとしたところで咳き込んでしまう。その隙を突いて、釈迦は金閣を斬った。








「止めてください!!」



三蔵は釈迦に駆け寄り土下座する。

「止めてください…止めてください…」


起き上がった金閣は最後の力を振り絞り銀閣を抱き抱える。

「銀閣…銀閣!」

「…思った通りになった……。」

そう言って銀閣はそのまま息を引き取った。


怒りに身をまかせた金閣は剣を取り釈迦にむける。…が途中で力尽き、その場に倒れ息を引き取った。














場面はかわり、正座をしている悟空、悟浄、八戒。菩薩に捕まっている銅閣。釈迦と三蔵は話をしていた。

「金閣は…どうなるんでしょうか。地獄行きですか?」「うーん、まぁ不潔な悪じゃないからね、おしおき。」


そう釈迦が言うと悟空は「孤独はやめてあげてください。」悟浄は「河童の姿もやめてあげてください。」八戒は「僕に罪を分けてください。背負います。」と言い出した。

「…まぁ考えておくよ。金閣も銀閣も真っ直ぐだったからね。動けないようにするのが一番だ。」


「彼はどうなるんですか?」銅閣を見る三蔵。「うーん、酒池肉林地獄かな。」「酒池肉林!?あの酒と女に溺れて何も考えられなくなるっていう地獄ですか?!いくらなんでも厳しすぎますよ!!」「いや、それくらいのことはしましたから!今すぐ行きましょう!!」銅閣は菩薩の手を引っ張り自らその地獄へとむかった。


銅閣がいなくなり、釈迦は三蔵に「これからも旅を続けてくれ」と言う。すると三蔵は「この旅やめます。」と言い出した。困惑する3人。


「3人と一緒に旅をしていて、とっても楽しくて。全然苦難にならないんです。僕、また一から旅しなおします。僕が旅をしている間、彼らが話して回ってくれればいいんです。悟空は孤独を知っています、だから友達についてはなせます。悟浄は劣等感を知っています、だから努力について話せます。八戒は虚しさを知っています、だから愛について話せます。僕が旅を終えたらすべてについて話せます。」



「…そうか、分かった。」


釈迦は選別にと競馬用のブリンカーを渡してきたがそれを投げ捨て「みんなありがとね。大好きだよ。」と一言残して去ってしまった。







…が立ち去ってすぐに「捕まったー!」という三蔵の声が聞こえた。即座に武器をもつ3人。

「行くな。あいつが決めたことだ。」釈迦は3人を止める。



「でも俺たち、あいつのことが大好きなんです!」


「お釈迦様ごめんなさいっ!!」釈迦の横をすり抜け悟空、悟浄は走っていく。八戒は投げ捨てられたブリンカーを拾ってあとを追った。










「どうしたんですか?」戻ってきた菩薩が聞く。「もう少し、見守ろうか。」

「それにしても、金閣と銀閣を動けなくするって厳しすぎませんか?」「そうかなあ?動けないって言っても色々あるだろ。」「例えば?」「お花、とか。」「…お花?」












捕まった三蔵を助けた3人。「みんなぁ…!」八戒は手に持っていたブリンカーを三蔵の頭にのせた。こうして4人の旅は再び始まりをむかえた。















チリンっと音が鳴り、岩の上に花瓶が置かれている。








花瓶には2輪の花が、静かに風に揺られて咲いていた。


完



ぜひ感想ページもみてください。