今回は『太陽の法』第1章4節「有限と無限」をテーマに、私たちの人生は有限なのか、それとも無限なのかを考えてみたいと思います。

参考文献:大川隆法総裁先生著『太陽の法』第1章4節

 

1. 亀と漁師の物語

亀の物語

本説では、大川隆法総裁先生は譬喩として「亀と漁師」という物語を説かれています。要約すると……

昔、一匹の大きな亀がいました。この亀は非常に遅く、歩くのに時間がかかりました。ある日、海岸線の終わりを見つけることに興味を持ち、冒険を始めました。足跡を砂に残すことで、既に歩いたところを二度歩かないようにしました。しかし、海岸線は無限で、ついに亀は疲れ果てて亡くなりました。次の日、漁師が亀を見つけて食べました。この島は小さく、漁師は十分で島の反対側に到達できました。結果的に、亀は自身の足跡が波によって消され、小さな島をぐるぐると回っていただけだったのです。

 

2. 亀と漁師の違い

亀と漁師

次に、大川隆法総裁先生は、亀とその亀を見つけた漁師の違いについて考察されています。亀と漁師の違いは、大川隆法総裁先生が述べられるように、「認識力の差」にあるといえます。亀が全力を尽くしても終わりの見えない海岸線を歩き続ける一方、漁師は亀の存在を認識し、効率よく島の反対側まで運びました。この認識力の差は、私たちがどのように人生を捉えるか、という視点に繋がります。

 

3. 亀と人間の比較

亀と人間

そして、私たち人間を亀と比較することで、大川隆法総裁先生は我々に重要なメッセージを送られています。「こういう人は、結局、世界探検に出かけた亀のように、自分の足跡だけをたよりに、同じ小さな世界をぐるぐると堂々めぐりしているにすぎないのです。

私たちも一生懸命、この世的な成功、幸福を追い求めながら、同じ小さな世界をぐるぐると堂堂めぐりしているのではないでしょうか?自分の視野を広げ、五感を超えた世界を信じることが大事なのではないでしょうか?

 

4. 永遠の生命

永遠の生命

大川隆法総裁先生は本節の最後に「私たち人間は、はるかむかしから、永遠の生命をもって生きております。そして、何度も何度も、地上に生まれかわっては、人生修行を積んでいるのです。」という霊的人生観を述べられています。これは、私たちの生命が一度きりのものではなく、永遠に続いていくという視点を示しています。

 

本節では、私たちの人生は有限ではなく、無限の可能性を秘めていることが示されています。私たち一人一人が、亀のように同じ道をただ歩き続けるのではなく、漁師のように次元を超えた視野を持つことで、新しい道を切り拓き、自分自身の無限の可能性を信じていきたいと思います。