どうも、ってことは今はアラフォーのチャコです。

 

発症したのは、32歳。

まだ未婚だった私は、特に結婚願望もなく、

今が楽しけりゃいいやー♪なんて考える、とても楽観的な人間でした。

 

 

とにかく仕事が大好きで、働いている自分が大好きでした。

ちょっと特殊なお仕事だったので、寝る時間は一日2~3時間程度。

毎日睡眠不足で、スーパーの駐車場で爆睡をぶっこいたときもありました。

それでも仕事に対して何の不満もなく、まだ若いからイケる!!などと、

無駄な自信もあったんだと思います。

 

その日は金曜日の夕方。

激しい頭痛に襲われ、立っているのも辛かった記憶です。

ダメだ、病院に行ったほうがいいと決めたときは、もう夜。

救急しかやっていない時間です。

訪れた病院には、研修中のバッジをつけた若い医師。

この時には左半分の顔が徐々に動かなくなる症状があり、

恐怖で大量の脂汗をかいていました。

 

 

土日を挟んでしまうため、検査は月曜日に…と言われました。

たらればですが、これが日中で、すぐにステロイド治療をしてもらっていたら…

と、ふと考えるときもあります。

 

やっとの思いで月曜日を迎え、診断結果は前回のブログの通り…

 

 

2週間のステロイド治療は、絶対安静の自宅療養。

大きな副作用もなく、寝落ちするまでケータイを握りしめ、

顔面麻痺 治る

顔面麻痺 治らない 写真

などと、ずっと検索していました。

 

わずかな希望を持ちたかったのに、それすらもない。

まったくとじないまぶたに、タオルを押し当てて眠る…

これをずっとするの?

うがいもできない、ペットボトルもまともに飲めない、

食事もこぼす、

ずっとこのままなの?

 

どんどん、卑屈になっていく自分がいました。

『誰にも会いたくない』

『死んだほうがましかも…』

 

 

目が見える、耳が聞こえる、五体満足、

それでいいじゃない!!と思うかもしれませんが、

動いていたものが動かないって、とても辛いんです。

今までと違うことを受け入れるまで、数年はかかりました。

今でも、初めて会う方には抵抗があります。

それこそ、食事はいまだに気を許した人の前でしか食べません。

(仕事で仕方なく…ってときもありますが、内心すごく嫌)

 

もともと結婚願望はなかったものの、

あぁ、ひとりで生きていかなきゃないんだ…って、

ひとりで声を出して泣いた日がありました。

 

恋をする気にもなれなければ、恋をする資格もないって。

こんな卑屈な人間が誰かを愛するなんて、そんなのダメだって。

 

何もかもをなくしたような喪失感。

希望もなにもなくなった32歳。

 

それでも生きなきゃと、諦めずに向き合ってくれた家族、友人。

どれだけの感謝を伝えても、きっと足りません。

 

これが私の、新しい自分としてはじまった人生。