~ 或る阿呆の涙 ~
昔から顔に似合わず涙もろい性質だが、ここ最近はその傾向がますます強くなった。
何かにつけてすぐに泣いてしまう。
みっともないったらありゃしない。ナンなんだこの涙腺のゆるさは。
高校球児の潔いスポーツマンシップに胸が熱くなり、
ある時は、甥っ子を抱きあげ、その乳臭い匂いを嗅いではほろりとする。
昨夜なんか、余り知らない歌手の歌をおふざけで口ずさんだだけなのに、
いつの間にか涙で口の動きが鈍っていたし。。
おまけに、最近は胃腸が甚だ弱っているので、朝の歯磨きの度に胃液がこみ上げ、その苦しさでまたしても涙しているわけで、そう考えるとかなり高い頻度で僕はいつも泣いていることになる。
こんだけ頻繁に泣いているとちょっぴり阿呆らしい気分にもなる。
おいおい、一体自分は涙によって何を主張しようとしているのか?、と。
けれど、実際、気分は実に晴れ晴れとしている。
さながら魂を頻繁に洗浄している感じだ。
悪くはない、そう一人ニヤリとする。
東北の夏はもう終わったとばかり思っていたのに、一転今日のこの残暑(!?)、
サンダルを引っかけて、隣町の花火でも観に行こうか。
そしてまた完全にはきちがえた男泣きで涙を流そう、っと。
昨夜、父の飲み会に迎えに行くはずが、携帯握りしめいつの間にか眠ってしまっていた、
もうすぐ三十路男は今日も堂々巡り。。
嗚呼、あつっ。