・・微熱談義・・
引き続き体調は悪いが、人生は余りにも短いから、無理をしてまだ起きている。
かと言って、何をするわけでもないが。
安めぐみの透明感の恩恵で、若干体調が回復したような錯覚を覚える。
日本各地・世界各地に遍く点在する旧友達の何人かに思い立って連絡をとる。
うちの家族の50%は無職なんですよ、実はスーツを三着しか持ってないんですよとまたしてもどうでもよいことばかりが口を突いて出る。
” 無駄 ”の意義についてふと考えてみる。
酷な言い方かもしれないが、うちの老犬もゼンマイ仕掛けのような祖父も無駄と言えば無駄である。
何一つとして生産的な営みをせず、日がな一日飲み食いし、不満ばかりを並べ、糞便を撒き散らしている。誰一人として何の得もしない。不快の念だけが日に日に募る。
けれど、これはこれでしようがないことのようにも思う。
彼らはもう疲れきっているのだ。
意味を求める、そういう若々しい魂ととうの昔に決別してしまったのだ。
そういう彼らに無駄だの何だのという、彼らにはもはや何の関係もなくなってしまった異世界の論理を強制的に押し付けるのは、どこぞの国の正義とやらと少しも変わりはしない。
迷惑千万、余計なお世話もいいところだ。
人畜無害な静かな住民に暖かい眼差しを向けたいとは思うけれど、そこまで僕は立派ではないので、今日も暴言の一言二言浴びせかけ、家の急な階段をスタスタのぼる。