ドロップ アップ ↑
1度人生の盤上から降りて再度僕はここに戻ってきた。
その思いをこの”ドロップ アップ”という造語に込めてみた。
ずっと弱者だったからこそ、人の痛みもわかると思っていた。
ぐるりと一周したからこそ、平穏な日々の真の意義がわかるはずだと思っていた。
けれど、そんなことは少しもなかった。
平穏な日々の皮を一枚剥ぐと、そこには複雑怪奇な異形の百鬼どもが跳梁跋扈しているのだった。
僕は病んでなどいないが、そんなことは何も 意味しなかった。魂はここでも安らぐことはないというのか。
夏風邪を引き高熱で眩暈を覚えている。
盆になると先祖が必ず枕元に立つというのは僕の実体験であり口癖だ。
友達よ、君たちは今そこで何を思っているのか?
高熱から機知は生じない。