32歳の投げキッス
とある冬の凍えるような午後に、某有名コーヒーショップで小一時間の談笑を僕と楽しんだ、南国から来た褐色の彼女は別れ際、僕にキッスを投げてよこした。
クソ田舎の雑踏にはとても不釣合いなその愛くるしい仕草。なんとナチュラルなその振る舞い。
そんな彼女は御歳32歳で、母国には九つになる娘がいる立派なママだった。
そんなママらしからぬ可愛い彼女と甘いミルクコーヒーを一緒に啜りながら、阿呆な僕は自分のしょうもないこれから の生活について語り、彼女は僕に親切にアドバイスをくれた。
こんな阿呆のお話です。第一夜はこれにておしまい。