原付に乗っていつもの交差点を信号待ち、目の前を大きい車がゴォッと通った。信号の隣に咲いていた桜の花びらが少し散った。しばらく見ていると散らなくなった。また大きい車がゴォッと通った。また花びらが散った。こんな少しの風でも散ってしまうぐらい桜は弱いのかと、少し驚いた。
今はスタジオ終わり、帰りの電車の中。相変わらずこの時間の電車は酒臭くて生暖かい。良い気はしない。顔を赤くして隣の人の肩にもたれながら寝ているサラリーマンを見てふと、これからのことを考えた。
こういうときは決まって、父さんが好きだった曲を聞く。聴く音楽は自分で決める。聴きたい音楽を聴く。
木曜日は雨らしい。弱い桜はたぶん半分ぐらい散ってしまう。