いつもは一時帰国というと、久しぶりの美味しいものや、日本語で生活できる気楽さや、友達との再会や、日本のきめ細かいサービスに感動したり、気の利いたグッズを買い漁ったりと、楽しい時間だった。
今回の一時帰国は、手術・退院したばかりの父の様子を見に行くという目的があったので、そう楽しいことばかりじゃないことは覚悟していた。
父は、思ったよりもしっかりしていたが、大きな手術、長い入院生活で、身体もそうだが存在自体が二回りも縮んでしまったように見え、胸が痛んだ。
退院後、美味しいものを食べるのを楽しみにしていたのに、舌の感覚がおかしいらしく、「何を食べても美味しくないんだよなぁ」と少量のスープを夕飯に食べていた。
家を見渡すと6年前に来たときも気づいていたけど、家の老朽化もそうだが、あちこち汚いし、物は溢れているし、電球が切れていてもほったらかし。食器なども、母は一時期食器を買い集めていたので、それも溢れかえっているし。少しもらっていこうと思ったが、どれも茶渋が着いたまま。漂白剤につけてもなかなかきれいにならないので、もらう気が失せた。
母は自分の趣味などで忙しくて、家のことは後回しになっている感じだった。
父の様子、家の状態から両親の老化の現実を見せつけられ、かなり動揺した。どこから手につけたらいいやら途方に暮れ、帰ってきたことを後悔し、逃げ出したくなった。
写真は帰りのフライトが北回りで、グリーンランド(!)の上を飛んだので。窓側座っていた女性が撮ってくれた。
