連日複数の候補の応援演説に駆けつけ、選挙期間中では、前回都議選の20人を大幅に上回る36人に達する見通しだ。



石原知事を支える自民、公明が過半数を割れば、残り任期2年の都政運営に影響が及ぶのは必至。熱のこもった応援演説に、知事の危機感が表れている。





 「東京の命預けます」





 10日午前、東京・品川区で自民候補の応援演説をした石原知事は、最後にこう訴えた。

「命」のフレーズは五輪招致や新銀行東京の再建問題など「ここが勝負と踏んだときの演説で必ず飛び出す」(側近)もので、「今回の選挙にかける意気込みを象徴している」と関係者は指摘する。





 都議選に対して石原知事は、今年5月から自民候補予定者の決起大会に出席。58人の候補予定者全員に「必勝を祈る」と書いた文書を送付した。


3日の告示日以降、応援を開始した5日は5候補、6日は夕方から 3候補で街頭演説や個人演説会でマイクを握り、支持を訴えた。


7日は7候補、8日と9日も計10候補、10日は登庁前に1候補、都庁での記者会見後、再び4候補の応援に繰り出すハードさだった。





 応援演説では「(国政の)あおりを食って都議会は大迷惑だ。ここで都政が変わるわけにはいかない」「感動を子孫に残すつもりで五輪をやろう」などと強い口調で訴える。



 とはいえ、選挙後の都議会の枠組みは自民、公明に厳しい情勢が予想される。10日の記者会見では自公の過半数維持について、「そう願いたい」ときっぱり。

第一党をうかがう民主には「そのまま突っ走られたら混乱がある。



冷静な討議ができるような力配分になってくれればいい」と苦しい胸の内を吐露した。