一時的なメモからプロダクトまで一回りし、わかってきたことがいくつかある。

 このZettelkastenを始めた頃、永久保存版メモがなかなか増えずに悩んでいた。というのも永久保存版メモの完成レベルを高く設定しすぎていたからだ。実は当初、もう絶対不可侵で改訂しようがない完成した文章にしようとしていた。だから完成度がいまいち、あるいはレベル低いと判断した結果、永久保存版メモにエントリしない。なんだかんだで結局作業が終わらずということもあった。

 今は違う。まずはテーマをはっきりさせてプロジェクトにする。そのプロジェクトの命題に対して回答が充分でなくても、その作業途中経過で明らかになったことが出てくるものだ。これだけは断言してもいい!、あるいはここまでは分かった大丈夫、という部分はあるものなのだ。そこだけを文脈に沿うように整形して永久保存版メモへ一旦入れる。明らかではない部分は課題としてプロジェクトにしておく。場合によってはプロダクトの命題が変化してしまうこともあった。

 永久保存版メモのくせに、なぜ「一旦」と表現したのか。それは結局何度も見直すことになるからだ。見直してより整形され改訂訂正される。時には否定されて書き直され、下手すれば分解されたメモもあった。どこが「永久」だとツッコミきそうだ。でも実際そうだった。だから分かったことが僅かでであっても、「これだけは言える!」明らかなことがあれば、アトミックノートよろしくで、一言でもいい。安心して永久保存版メモに入れられる。

 まとめると、分かったことは、永久保存版メモへ入るし、課題が残ることだけがプロジェクトに置いておける。このように分かったことをプロジェクトからちぎって離すことが重要なのだ。

そうしておけば永久保存版メモはいずれ成熟いしていくし、プロジェクトは解決していく。そして心は平安となる。