集中したい学びたい本と向き合うためのノート術爆誕

 

 精読しているときにサッと書き込むためのメモする準備をしておく。但しそのメモはその本がどんな内容だったか知りたいときに見直すことが目的ではない。メモする目的を終えたらさっと捨ててしまう方法が有効である、という話。

 

 

   生来気が散る私

 私はともかく気が散る。集中というか一つのことに長い間構っていられない。子供の頃からそうだった。それは本を読む時も同様。専門書の精読特に新しく学ぶ分野ほどその傾向が強い。それでいてどうやって医者になれたのか自分でも不思議だ。

 例外的に特定のジャンル、例えばビジネス本や小説はギュッと集中できる。マンガもだ。これまでそれは一般論から、既存の知識で理解できる範囲で読んでいるからだと納得できている。そういえば速読術は既知の知識の範囲内で早く読める云々といったことは少し解説書を紐解けば書いてあったりする。これは一部的を得ているだろう。

 

   ノート術を探しまくった

 私の場合本を精読する場合線を引いたりメモしたりし始めると途端に気が散り始めそのうち元々何していたんだか忘れてしまう。気づくとあまり読んでいなかったりする。 困ったものだ。

 これまで、何か対策はないかとビジネス本フリークな私はいくつかの読書ノート術を紐解いた。するとメモ?ノート??を見直すと読んだ本のダイジェストになる、という内容が多く散見された。これをしようとすると私の場合、本を読みながら後日見直せるように構成をあれこれ考えてまとめようとすると、そっちに気を取られて本を読み進めることがますます困難になってしまう。

 そんな時、私を自由にしてくれる本に出会った。「神・文章術  (フミコフミオ著 株式会社KADOKAWA)」である。この本により私は自由に文章を書く想像する喜びを得ることができた。身近な例ならば例えばブログのネタが尽きないだけでなく、考えが勝手に浮き出て整理されていく。

 そのやり方を簡単に紹介すると、「書き捨て」の一語につきる。要するに誰にも見せない前提で内容を書き、誰にも見せることなく捨てるのだ。その有効性については是非読んで判断して頂きたい。

 

 話を戻す。このようにして「神・・」を読んで実践していくうちスピンオフのように本法が浮かんだ。本を精読していくときに横で記録し、そして書き捨てるのだ。

 

 はあ?精読して、メモする?ほんなもの今までもやってたわ、全然珍しくないわ!

 

 そう言われちゃいそう。でもはっきり断言する。ぜんぜん違う。

 

  精読するほ沸いてくる思考と対策

 集中すると浮かんで来やすい思考はだいたい以下の通りである。

 

1)あらこれどんな意味だっけ(中国語、英語文献)

2)これ重要そうだ。アンダーライン引こう。でもアンダーライン引いても覚えないな。

3)覚えるほどではないからこれはすぐに検索できるようにメモ(注意Mac、iPhone、iPadアプリのこと)に書きたいな。

4)これは暗記しておきたいなぁ。

5)そういえば、あの案件(読んでいる本とは無関係)忘れてた!

6)おお、良いアイディア(読んでいる本とは無関係)思いついた!

などなど。人によってこれら以外もあるかもしれない。

 

 それでは早速上記6項目が思い浮かんだらどうしたらどうすればいいかを順に紹介していく。本を読みながら素早く手書きをしていくことが前提だ。

 

1)あらこれどんな意味だっけ(中国語、英語)

対策:分からない言葉をメモに書き付け、後で検索する。

2)これ重要そうだ。アンダーライン引こう。でもアンダーライン引いても覚えないな。

対策:なんか重要なことは分かるので、そのページ数と重要だと思えるところをまた見れるようにメモる

3)覚えるほどではないからこれはすぐに検索できるようにノートに書きたいな。

対策:私は基準値や定型的な治療法などは検索できるようにMacのメモに一覧にし、すぐ検索出来るようにしている。後でそこに追加出来るようにページ数を付けて書き付ける。

4)これは暗記しておきたいなぁ

対策:暗記すべきことは私の場合、アプリ「Anki」で覚えるようにしている。すぐにAnkiで設定して学習出来るようにページ数を付けて書き付ける。

5)そういえば、あの案件(読んでいる本とは無関係)忘れそうだ。

対策:案件を書き付ける。

6)おお、良いアイディア(読んでいる本とは無関係)思いついた!

対策:その良いアイディアを書き付ける。

 

 精読が読み終わった後、メモはToDoリストになるのだ。精読とToDoをはっきりと切り離すことが肝になるのだ。

 その中で少し注意すべき項目は、2)についてだ。その「重要なこと」はどのように扱っていくか。具体的には暗記する(前述)のか、後で検索するのかそれとも放っておいていいかは、もう一段階検討が必要になる。私に限って断言すると、重要であると言う理由でアンダーラインを引いて後日意味があったことは一度もない。

 

 このようにして精読する時、その読むスピードをなるべく落とさないことを前提とする。例えばマンガを読むスピードを基準に、同様のスピードは無理でも、近づけることを意識する。そうすることで頭に浮かび上がってくる多くの思考はどう対応するのかの答えそれこそが手書きのメモということになる。