患者と医療者の一体感 | 中島旻保の大人の絵日記

中島旻保の大人の絵日記

医療者でありながら一方では、政治経済のことになると言いたい事が沢山あるそんな中島旻保のコラムとも言える絵日記

病を患って医療機関に行くと、どうも体の病があるのに精神的にも不愉快になることがある。それは我々患者さんに気持ちよく対応してくれない雰囲気のせいだ。また、病気に対してお互い向き合っていないせいでもある。人の心とは難しいものである。まして病気になって患者さんは精神的にも弱い立場にある。そんな時、患者さんの顔を見て優しく柔らかい雰囲気で接してくれればすべてこの先生にさらけ出してくれるだろうし、より充実した診療が受けられる。そうすることで、お互い一体感をもって診療に臨めるのではないだろうか。

 

今の医療は、専門の分化が進んで医師の専門分野のことしか見てくれない状況になっている。どの臓器も一部であり全体ではない。人間はあらゆる臓器が一緒なって働いているのであり、心や感情がある。もっと全体的視点をもって患者さんを診ていく。“病気に寄り添う”のではなく“人に寄り添う医療”が大事ではないだろうか、それが患者と医療の一体感につながり真の医療の姿である。

 

参考資料:月刊誌「致知」