私には成人した子供がいます。
その子は幼稚園になる前から、
絵を描くのが好きな子で、
外出時でも画用紙と鉛筆を
持ち歩いていました。
子供の幼い頃を知っている方は
皆んな口を揃えて、
絵をいつも描いていたよね〜と
おっしゃいます。
成長するにつれて
鉛筆やクレヨン、色鉛筆だけでなく
画材屋さんに売っている
素人の私には見たこともないような
ペンや、アニメなどを描く方が
よく使う、コピックなるものを
全色揃えて色塗りの勉強をしたり、
パソコンや水彩画などにも挑戦して
いつも、絵を描くことと
向き合ってきたように思います。
そして、今までは絵、そのものと
歩んできたようですが、
最近は、その経験を生かして、
何か出来ないか模索していたようでした。
そして、最近は、デザインも
完全にオリジナルで
グラスリッツェンなるものを
やっています。
グラスリッツェンとは、
16世紀のヴェネチアで始まった
ガラスに彫刻を施したもののことです。
ワイングラスに好きな動物の絵を彫刻しているのですが、
最近、その販売を始めました。
販売を始めると決めるまでに、
本当に気に入って下さる方がいるだろうか、自分の技術やデザインに対する不安など、色々葛藤はあったようです。
しかし、いざ始めてみると、
購入して下さる方いて、
本当に有難い限りです。
製作はもちろん全て手作業ですので、もう二度と同じ物は出来ません。
製作中は、心を込めて作業するのは勿論ですが、購入して下さったと連絡があれば、一つひとつ綺麗に磨き上げて、その作品に雰囲気に合ったケースに入れて配送しています。
子供が心で感じて溢れた何かを
形にして、買って頂いた方に送り届ける姿を見ていると、
自分の子がお嫁に行くような気持ちにさせられます。
そして、子供と一緒に、
可愛がってもらえるように
行ってらっしゃい、と言って
送り出しています。
買って頂いたお客様への
感謝の気持ちを、作品や梱包に
込めている子供の姿を見ると、
この子の親で良かったなと思える今日この頃です。
製作したイラストなどを載せているサイトも作っているそうなので、よければ遊びに来て下さい。