溜まりに溜まっている患者さんアンケート。
現在2023年に初診で来られた患者さんの分に突入しました。
早く追いつきたいけど2年分も溜まっています
カルテを見ながらでないと書けないので、週に1記事が限界かな・・・
患者さんから一番要望の多いアンケート記事。
頑張って更新していきますね。
今日紹介する患者さんは40代女性。
様々な痔の症状に悩み遠方から来られました。
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この患者さんは地元でちゃんと専門医にもかかっておられました。
手術を勧められたということもあって、診察すると脱肛と痔瘻がありました。
もしかして痔瘻で手術と言われたのかもしれません。
脱出症状はあるけれど痔瘻は無症状。
ご本人も気づいていないくらい。
脱肛は排便時だけでなく排尿時にもあり、座った時にも出てくるので困っておられました。
そりゃあ、地元の肛門科で手術って言われるよね・・・という肛門でした。
脱肛と痔瘻だけでなく肛門が狭かった
これじゃあ痛みもあるし便も出しにくいでしょう。
当然、これだけオシリが痔のデパートになってるからには肛門の中に便があるはず。
予想通り便がありました。
排便後なのに・・・です。
典型的な出残り便秘ですね。
この残った便を出さないと痔は良くなりません。
坐剤だけでは出きらず浣腸も併用して出し切ってから帰ってもらいました。
手術適応だけどまずは排便管理。
それで痔が良くなる患者さんが多いので、いきなり手術を勧めることはありません。
やってもらったことはシンプル。
毎日坐剤を入れて便を出し切る
Sザルベを使って肛門を拡げるマッサージをする
これだけ。
そして1ヶ月後・・・。
脱出症状はあるのですがなんと、イボ痔(痔核)が小さくなっていました
こういうことは実はよくあることで、肛門に溜まっている便を出して肛門を空っぽにすると、オシリが軽くなってうっ血が改善し、痔核が小さくなるという患者さん、たくさん診てきましたから。
そして肛門も拡がっていました
これなら手術を急ぐ必要もありません。
ただ肛門を拡げないといけないのでブジー治療をすることに。
3〜4ヶ月に1回、拡げに来てもらうことになりました。
今は半年に1回の通院になっています。
脱出症状はありますが排便時だけで、しかも指で押し込まなくても自然に中に戻るようになりました
肛門も拡がって切れることもありません。
ただこの方、お酒がお好きで、お酒を飲むと痔瘻が再燃します。
お酒を飲むと軟便・下痢便になるので、便が痔瘻のくぼみに入り込みやすく、ちょっと腫れたり痛くなったりするのです。
だからお酒はほどほどに
お酒はイボ痔(痔核・脱肛)も育てますし、痔瘻はテキメン悪化しますから
アンケート用紙に書いてある内容が、まさしく痔を作った習慣がそのまま書かれています。
小学生の頃からも学校に間に合わないからと無理に排便したり、お腹が痛くても授業中は我慢していました。
便意を我慢することから出口の便秘が始まります。
おそらくこうやって便溜めトレーニングを何回もやってこられたのでしょう。
鍛えられた肛門は便を溜められるようになっていきますから。
おしりは被害者、加害者は私だったことに気づかされ、反省・・・。
鈍感なおしりを作ってしまったのは私だった
これだけの痔があるからには、相当おしりを傷めつけてきたはず。
痔は排泄の結果ですから。
その間違った排泄を正さなければ、いくら手術して痔を根治しても、またしばらくしたら痔になります。
痔は何度でも繰り返される。
だから痔の根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。
結構出たかなと思っても、坐薬をした後、排便があるので落ち込みます・・・。
肛門は便の通り道。
普通は便はありません。
坐薬を入れても何も出ないのが正常です。
だから坐薬を入れてみて便が出るのは出口の便秘である証拠。
そんな便通だから痔になったのです。
その便通を治さずに、便を出さずに痔は治りません。
根本治療は痔の原因となった便通を治すこと。
落ち込まずに頑張りましょう
この患者さんのように脱肛、痔瘻、肛門狭窄症と手術が必要な肛門であっても、排便管理によって痔の症状が改善し、痔と上手く付き合うことができることもたくさんあります。
だからまずはちゃんと便を出してみて。
手術は排便管理ができるようになってから受けても手遅れにならないですし、そのほうが術後の傷の管理もうまくいき、痛みも楽です
この方、実は看護師さんでして、旦那様も医療従事者。
旦那さんの職場で大動脈解離が2件も続いたとおっしゃっていました
こんなことは今まで一度もなかったそうです。
1年に1回あるかないか・・・という大動脈解離が立て続けに2件。
当然接種者です。
この患者さんは非接種者なのでワクチンを疑っておられました。
こういう事例、たくさんあるのでしょう。
でも現場の医療従事者がワクチンとの関連を疑わない、気付いていない。
だからワクチンの健康被害は過小評価されていると思います。
本当はもっと多いのでしょう。
うちの患者さんは非接種者が半分くらい。
だから接種者と非接種者の比較がしやすい。
何でもかんでもワクチンのせいにするなと罵られますが、明らかに接種者のみに見られている異常が多いです。
いずれ証明されるでしょう。
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