溜まりに溜まっている患者さんアンケートを定期的にアップしていきます。
まだ2022年のものですが
こんな時期になってしまってごめんなさいね
今日ご紹介する患者さんは50代男性。
長年の脱肛に悩み手術も覚悟して受診されました。
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この患者さんは年季の入った脱肛でした。
なんせ25年間、脱出症状があったワケですから。
当然、医学的には手術適応です。
どこの肛門科に行っても手術と言われるでしょうし、それが正解です。
だけど痔を作った原因である便通を治さずに手術だけ受けても、何年か経ったらまた痔になります。
痔は何度でも繰り返されます。
だから手術の前に出口の便秘を治してもらっています。
便秘を治してから手術をしても手遅れにならないから。
痔はどこまでいっても良性疾患です。
今すぐ手術をしなければならないという緊急性はありません。
また放置したからと言って痔のせいで死にません。
命に関わる病気ではないので焦る必用はありません。
うちの診療所ではまず出口の便秘を治してもらっています。
単純で簡単なこと。
ちゃんと毎日便を出し切って出口を空っぽにしてね。
それだけ。
そんな単純で当たり前のことがちゃんと出来なくなったから肛門が故障した。
故障の原因を絶たなければ、また同じ結果が生まれます。
そもそも肛門は便の通り道。
便が通過していくところであって、便を溜めておく場所ではありません。
いつも空っぽ。
そこに便はありません。
そんな所に便を溜めて生きてきたから肛門が故障して痔になった。
そんな説明を来られた患者さんにしています。
そして坐剤を使って残った便を、溜まった便を出してもらう。
そうすると・・・
あら不思議。
あんなに出ていたいぼ痔(痔核・脱肛)が中にちゃんと納まるようになるじゃないですか
まるで別人のオシリになる患者さんも多いです。
便がある時と便がない時で肛門の状態が全然違うのです。
この患者さんもちゃんと便を出すようにしただけで脱肛症状が改善。
「オシリが軽い」とよく言われますが、そりゃそうですよ。
便という「重し」を乗せて生活してたら、便の重みと圧迫でイボ痔も腫れますよ
結局、手術まで覚悟して来られたこの患者さんは、手術をせずに痔と上手く付き合っておられます。
もちろん坐剤を使って便を出したからと言って、イボ痔(痔核)そのものは無くなりません。
だけど排便も普通にできる、痛みや出血などの症状もなし、何も困ったことがなければ、たとえ医学的に手術適応であっても手術をせずにイボ痔を持っていてもいいのです。
この患者さんは今年も年に1回のオシリ検診に来られました。
自己管理が行き届いているのでトラブルもなし。
いつまで付き合えるのかは分からない。
付き合えなくなったら、その時には手術を考えればいい。
そうやって手術をせずにずーっと長年痔と付き合っている患者さんが大勢います。
長い人だと20年近く。
手術と言われてから、そんなにもつんですね。
手術だけが治療ではないことを知って欲しいです。
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