出残り便がなくなると、こんなにすんなり痔が入っていくのだとびっくりです | みのり先生の診察室

みのり先生の診察室

5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

患者さんが書いて下さったアンケートをご紹介。

 

今日ご紹介する患者さんは50代女性。

 

関東地方から来られました。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

<初めて受診された時の感想>

 

ラインのライブ配信を見て、どうしても先生の診察を受けたいと思いました。

 

県外(新幹線利用)、自由診療と悩みましたが家族に相談し、その日のうちに予約を入れました。

 

当日は朝起きてすぐ、朝食後と2回も排便があったにもかかわらず、「痔がウンコで汚れている、残っているよ」と指摘があり、坐薬を入れてもらうとほんの少しでしたが、出残り便がありました。

 

診察の結果、Ⅲ度からⅣ度に移行している状態で、手術も視野に入れた方が良いとのこと。

 

なんとなく分かっていたけどやはりショックでした。

 

 

<治療経過>

 

翌日から、これが最終手段だから、次回の診察まで何とかがんばってみようと座薬を入れた排便に取り組みました。

 

20年近く注入する座薬を使い続けてきたので、使い方はあまり苦労しませんでした。

 

ただ10〜12分待つのが限界で時計とにらめっこして、ギリギリまで待って排泄しました。

 

3日目くらいからは出残り便がなくなると、こんなにすんなり痔が入っていくのだとびっくりです。

 

今まではウォシュレット浣腸をして、朝の排便が終わるとヘモポリゾン座薬を入れて1時間近くじーっと座って薬が効いてくるのをひたすら待つという生活をしていました。

 

それがなくなり、すぐに朝の活動に入れることは本当にありがたいです。

 

すっきり出し切るってこういう感覚だったのですね。

 

翌朝起きると「あれ、ちょっとおしりが重い」という事も分かるようになりました。

 

長い間、痔に振り回されて生活してきたので、「今日は大丈夫かな?夕方になるとまた出てきてしまうのかな?」と恐る恐る生活していますが、何とかこの生活が続けられるように肛門をカラにして脱肛しないようにがんばっていければと思います。

 

本当に大阪まで行って良かった。

 

欲を言えばもっと早く先生に出会いたかったです。

 

 

<治療が終わって>

 

2週間後に再診して頂きました。

 

朝座薬を入れて排便してきました。

 

ドキドキで診察してもらうと痔は小さくなって先生が見ても出てこない。

 

良かった。

 

今日で終わりで自己管理で頑張れば良いとのこと。

 

手術も考えて来たのに本当にびっくりです。

 

こんな事ってあるのですね。

 

もう一度言います。

 

先生に出会えて幸せです。

 

1年後また来ます。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

この患者さんは立派な脱肛でした。

 

大きなイボ痔(痔核)が診察でも飛び出してきましたあせる

 

排便した後、出てきたイボ(痔核)を中に戻しても、家事をしているとまた飛び出してくることもあります。

 

医学的には脱肛3〜4度で手術適応です。

 

地元の病院も受診されていて治療を考えた時期もあったようですが、手術をせずにやってこられました。

 

診察をすると予想通り便があります。

 

今日はなんと、2回も排便があったのに・・・です。

 

坐薬を入れて出して来たもらいました。

 

そしてもう一度診察上差し

 

キレイに出し切れて肛門は空っぽになっていました。

 

心なしかイボ痔が小さくなっている。

 

もしかして便をちゃんと出すようにすればイボ痔が小さくなるかもしれないと期待をこめて排便の管理をしてもらうことに。

 

 

そして2週間後。

 

なんと、いぼ痔(痔核・脱肛)が小さくなっていますびっくり

 

排便以外で脱出することはありません。

 

患者さんも「こんなに良くなるなんて」とビックリされています。

 

出残り便がなくなると、こんなにすんなり痔が入っていくのだとびっくりです。

 

 

とアンケートにも書かれているように、肛門の中のウンコをちゃんと出すようにして肛門を空っぽにしたら、オシリが軽くなって、痔が改善するということは他の患者さんでもたくさん経験しています。

 

あんなに使っていたウォシュレットもやめられて、便をちゃんと出せば「洗わなくてもキレイ」を実感されました。

 

もちろんいぼ痔(痔核・脱肛)は無くなっていません。

 

しっかりと肛門の中にあります滝汗

 

いぼ痔(痔核)という物体は無くならないけれど、別に何も困った症状がなければ、手術せずにこのまま持っていてOKOK

 

痔と上手く付き合っていくという選択をされ、この患者さんも2回目の通院で終了となりました。

 

来年、1年に1回のオシリ健診に是非来て下さいねハート

 

 

この患者さんのように手術が必要な痔であっても、排便管理をすることで症状が改善し、手術せずに痔と上手く付き合えることは多々あります。

 

ひどくなったらどうしよう・・・と不安になる方もおられます。

 

それはひどくなった時に考えましょう。

 

もうダメ汗

限界えーん

 

ってなったら手術すればいいんです。

 

その限界の日がいつ訪れるのかは分かりません。

 

10年後かもしれないし明日かもしれない。

 

急に訪れた時は駆け込み手術もできますからグッ

 

 

だけどね

 

ウチの診療所では、立派な脱肛で、飛び出したイボ痔が戻らない状態だけど、痛みも出血もないからと、10年以上保存的治療で、年に1回のオシリ健診だけ来られている人が大勢いますよニコニコ

 

意外と長持ちするんですよ。

 

大事に扱えば。

 

 

だからあまりオシリのことに振り回されずに楽しく過ごして下さいねウインク

 

 

本当に大阪まで行って良かった。

 

欲を言えばもっと早く先生に出会いたかったです。

 

この言葉、とっても嬉しいです爆  笑

 

今までも多くの患者さんに言われましたが、何度言われても嬉しいですね。

 

もっと早く私に出会っていたら痔になってなかったかもしれませんし、そもそも痔でもないのに肛門科に来ないよね〜滝汗

 

ベストなタイミングだったのだと思いますよ。

 

 

もう一度言います。

 

先生に出会えて幸せです。

 

嬉しくて何度も読み返しました。

 

そんな風に言ってくださる患者さんばかりではないので励みになります。

 

ありがとうございますお願い

 

 

診療所のセラピードッグ「ラブ」あしあと

真ん中がラブですしっぽフリフリ

ドッグランで色々なワンコと

お友だちになりますわんわん

 

 

コロナ後遺症、ワクチン後遺症、イベルメクチンに関するお問い合わせはコチラへお願いします↓

 

 

お問い合わせの際は「ブログを見た」とお伝え下さい。

 

クリックお願いしますお願い

にほんブログ村 病気ブログ 痔(ぢ)へ
にほんブログ村

 

患者さんのリクエストで復活させた

化粧品と発酵素するりの記事は

コチラ下差し

 

便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術

 

2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりましたキラキラ

 

オシリを洗っている全ての人に届けたい。

 

お読み頂けると幸いです。

 

 

公式LINEでも情報発信中