溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
今日もだいぶ前の患者さんになりますがご紹介したいと思います。
今日ご紹介する患者さんは20代女性。
慢性便秘症で悩み受診されました。
何日も便が出ないという便秘の原因を腸に求めがちですが、実は腸ではなく、問題は出口で起こっているということがしばしばあります。
腸は問題なく機能していて、毎日便を作り出口まで運んでくれているのに、送り届けられた完成品である便をうまく排泄出来ていない。
そんな人を大勢診ています。
出口に便があるから肛門にトラブルが発生するわけで、痔になって受診する人全員、出口の便秘があることは当然なのですが・・・。
この患者さんのように「坐薬を入れたら便が出た」ということは、腸は動いて便を出口まで運んでくれているということ。
すぐそこに便がるあるのに、肛門が鈍感になっていて、便があることに気付かない。
出口に便があるのに便意がない。
出口に溜まった便のせいでお腹が張るということもよくあること。
お腹の症状があると腸が悪いと腸に原因を求めがちですが、もしかして出口で問題が起こっている可能性もある。
便秘を考える時は難しく考えないでシンプルに「便がどこで停滞しているのか」を考えてみて。
便が停滞しているのが
腸なのか
出口なのか
両方なのか
3つのタイプがある。
腸に便が停滞している場合は食物線維や乳酸菌、オリゴ糖、最終手段として下剤が効果的。
出口の場合は便を出す座薬や浣腸を使って治療をする。
両方のタイプは「腸」と「出口」、両方のアプローチが必要。
この患者さんのように腸と出口、両方で便が停滞しているタイプの方も時々来られますが、出口の治療は簡単だけど、腸の治療はなかなか難しいです
特にアントラキノン系の下剤を飲んできた人は大腸メラノーシスがあり、薬を飲まないと腸が動かないため、薬をやめていくのが大変
腸を黒くする下剤や健康食品に要注意 〜大腸メラノーシス〜
たくさんある下剤の中から合うものを見つける作業も時間がかかります。
だから2回目の通院で完治終了できないことも多く、治療には根気が必要。
でも、合う下剤が見つかったら、あとはその薬をかかりつけ医に処方してもらうことができれば、うちの診療所への通院は終わります。
出口の便秘は便意を我慢することから始まるけれど、腸の便秘は食事や睡眠、ストレスや運動不足など、様々な要因が複雑に絡み合っていることが多いため、治療は一筋縄ではいかない。
だから根気よく頑張りましょう。
便秘の人はどこに便が溜まっているのか感じてみてくださいね。
お腹(腸)なのか
出口(肛門)なのか
両方なのか
それによって治療が変わってきますので、やみくもに腸活を頑張ったり、下剤を乱用したりしないで下さいね。
診療所のセラピードッグ「ラブ」
ラブは便秘しませんね〜
食事と運動、睡眠が
充実しているからでしょうか
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