溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
ブログに掲載しますねって患者さんにお伝えして預かったアンケートの束を発見したのがつい最近
今日ご紹介する患者さんは遠方から来られた50代の女性。
地元の肛門科に数年間通院するも悪化し手術を勧められたためセカンドオピニオンで受診されました。
2018年に来られたのに掲載するのが今ごろになってしまってスミマセン
アンケートの提出、今頃になって申し訳ありません。
こちらこそブログに掲載するのが今頃になって申し訳ありません
この患者さんは2018年に受診されて、ひどい脱肛だったけれど便をちゃんと出すようにしたら脱肛の症状が改善。
このまま手術せずに持っておきますということで1年に1回のオシリ健診に移行しました。
そして翌年、手術を決心。
排便管理を1年やって納得の決断だったのでしょう。
やることやって覚悟を決めての手術は、術後の痛みや治療を受け入れやすく、痛みも少ないことが多いです。
術後の経過も良好でした。
仕事にも普通に行っておられました。
そして今でも年に1回のオシリ健診に来られています。
手術をして痔を治したら終わりではなく、排便の管理はずっと続きます。
なぜなら手術で治せるのは痔だけだからです。
便秘は治りません。
痔のせいで便が出にくかったワケではなく、便が出にくいような排便をしていたから痔になったワケだから。
痔は排泄の結果です。
その排泄を正さなければ何度でも痔になります。
今度なる痔はいぼ痔(痔核・脱肛)ではなく切れ痔かもしれないし、痔瘻かもしれません。
同じ痔になるとも限らない。
だから排便の管理は、痔が治ったあとも患者さんが生活の中でずっと続けて行く必要がある。
いつまで続けないといけないのか
出口の便秘が治ってスッキリ便を出せるようになるまでです。
よーく考えてみましょう。
肛門は便の通り道ですよ。
便が通過していく所であって、便を溜めておく場所ではありません。
便が通過したあとは何も無いんです。
そこに便を落として行ったから肛門でトラブルが発生した。
だから本来の通り道として肛門を使えるようになれば座薬は必要なくなります。
そうなるまで何年かかるのか
それは便を溜めて生きてきた年数だけかかると考えましょう。
え
気が遠くなりそう
そ、そうですよね
でもですね
実際は・・・と言うと、3年くらい経ったら毎日座薬を入れなくてもスッキリ出ることが増えてきて、週に2〜3回使っているという患者さんもたくさんおられます。
だからめげずに頑張って下さい
それにね
座薬は薬ではありません。
炭酸ガスを固めただけの発泡剤なのでクセになることはないんです。
そもそもクセになってるのは便を出し残すこと、便を溜めること。
その残しグセ、溜めグセが直ったら必要なくなるんですよ。
仮にそのクセが直らなかったとしても大丈夫。
毎日歯磨きをしてますよね
それと同じことを出口にもしてあげていると考えてみましょう。
入り口と同じように出口もケアしてあげる。
そう考えてみて下さい。
今までケアしてなかっただけ。
他の人は知らないだけ。
痔になって初めて出口の便秘に気付く人がほとんどですから。
だからね
本当は
痔になる前に来てほしい
教えてあげたい
正しい排泄
正しく排泄していれば痔という病気は無くなるのではないかと本気で考えています。
だから肛門予防医療に力を入れています。
痔になってから受診する肛門科ではなく
痔にならないために受診する肛門科を目指して
診療所のセラピードッグ「ラブ」
右側がラブです
シニア犬なので
体を鍛えてます
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患者さんのリクエストで復活させた
化粧品と発酵素するりの記事は
コチラ
便通・腸を整えて美肌を目指す 元皮膚科・現役肛門科の女医が教えるキレイ術
2020年12月25日に出版し、おかげさまで9刷目となり累計発行部数が3万部を超えるベストセラーになりました
オシリを洗っている全ての人に届けたい。
お読み頂けると幸いです。