溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
2年前に来られた患者さんのアンケートになりますがご紹介したいと思います。
掲載するのが遅くなってスミマセン
通院しているのに治らない肛門の湿疹に悩み遠方から受診されました。
50代女性の方です。
この患者さんの主訴は「べたつき」でした。
皮フ科で様々なステロイド治療をされているのに湿疹が治らず、皮膚は色素沈着して黒ずんで荒れていました
もちろんウォシュレットは使っておられます。
洗い過ぎで皮膚が荒れて、そのせいでベタベタしている状態。
荒れた皮膚からは浸出液が出てきますからね・・・。
診察すると診察前に2回も排便があったのに、肛門の中にコロコロ便がありました。
出残り便秘です。
残った便を坐薬で出してもらい、湿疹についてはステロイドを使いまくっていたので中止し、Sザルベを塗ってもらうことにしました。
出残り便秘は便意を我慢することから始まります。
ここ最近のことではなく、今まで生きてきた人生の中で、便意を我慢したり後回しにしたりした経験はありませんか
そうやって出口に便を溜めるトレーニングをしてきたのです
「便溜めトレーニング」ですね
便を我慢すると便意は消失しますから、便意が起こりにくくなり、便も感知しにくくなっていきます。
この患者さんのように小学校時代に便意を我慢していた人が多いです。
集団生活を送るようになると、ゆっくりトイレに行けませんし、授業中にトイレに行きたくなっても我慢するよう教育されていることが多いので、こういった社会的要因で出口の便秘が引き起こされているのだと思います。
ある意味、仕方がないんですけど、トイレを優先する生活を送っていると便秘にはならないですし、便秘も治りやすいです。
だから皆さん、便意は逃さず、あっ・・・と思ったらスグにトイレに行きましょうね。
きっとスッキリ出やすいはずですよ。
それよりも何よりも、この患者さんが飲んでいたサプリがたくさんありまして・・・
そのサプリの中身にビックリ
なんと、下剤入りでした。
だいたい「スリムになる」「痩せる」「デトックス」「便ドッサリ」と謳っているものにはアントラキノン系下剤が入っていることが多いですね。
アントラキノン系下剤を飲むと腸が黒くなります。
黒くなった腸は自分で動かなくなり、薬を飲まないと便が出ない体になってしまいます。
まぁ、そのほうがずっと飲み続けてくれるので、売る方としては都合がいいのですけど・・・。
黒くなった腸からは腺腫(ポリープ)が発生するため、癌のリスクとなります。
だから飲んではいけない成分。
困った時の最後の切り札として使うならアリだけど、毎日常用するものではありません。
そんなもの飲んでたら本当に腸がボロボロになってしまいますので皆さんも注意してくださいね。
今飲んでいる健康食品やサプリメント、ハーブティーやダイエットティーにアントラキノン系下剤が入っていないかチェックしてください。
こちらに成分を書いていますので確かめてくださいね↓↓
腸を黒くする下剤や健康食品に要注意 〜大腸メラノーシス〜







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