溜まりに溜まっている患者さんのアンケートをご紹介。
今日ご紹介する患者さんは30代男性。
お腹の症状と肛門のにおい・べたつきで悩み遠方から受診されました。
2年前に来られた患者さんで今は年に1回のオシリ健診で来られています。
掲載するのがこんなに遅くなってスミマセン
この患者さんは数年前に地元の肛門科で痔瘻の手術を受けられていました。
痔瘻の手術をしてから、常に軟便でスッキリしないとのこと。
残便感を感じることが多く、週末は軟便または下痢で、1回でスッキリせず紙で何度拭いても汚れが付いていました。
ウォシュレットを使っているのに、なんと15回も拭いておられました
そんなに拭いてたらオシリの皮膚も荒れるし、トイレットペーパーもすぐに無くなっちゃいますよ
診察の日もちゃんと排便してこられていたのに、直腸診をすると軟便が大量に残っていました。
肛門は幸いなことに痔瘻も完治し、痔もありません。
洗い過ぎで皮膚が荒れているだけ。
お腹の症状はIBSで治療しても良くなっていないことを考えると、出口の便によって引き起こされているのではないか・・・と考え、出口の便秘治療に取り組んでもらいました。
もちろんウォシュレットは使用禁止です
ニオイは残便のせい、べたつきは洗い過ぎで皮膚が荒れているせいだとお話し、2週間後に来て頂く事になりました。
2週間後、ニオイやべたつきはだいぶ減ったと喜んでおられました。
ウォシュレットもやめて坐薬は毎日ちゃんと入れておられました。
当然坐薬を入れると残便が出てくると・・・
お腹の症状は全て消失していませんが、改善がみられました。
この患者さんのように、お腹の症状が出口の便によって引き起こされていることは、しばしば経験しています。
もちろんIBSは腸の疾患なので、そちらの治療も必要なケースもあるでしょう。
でも、出口の便秘を治したら腸の症状が何も無くなってしまって、IBSではなかったことが判明した・・・という患者さんが結構おられたので、お腹の症状があるからと「お腹が悪い」と決めつけず、出口の便秘があるのであれば治療するようにしています。
何度拭いても紙に便が付くのは残っている証拠。
肛門の中が便まみれなのに、ウォシュレットで洗ってもキレイになりません。
それどころか、温水が肛門の中に入り、残った便と混じって「便汁」となり、下着を汚すこともあります
当然、臭います。
オナラだってクサい。
だって出口の便のニオイを引き連れて出てくるから
出口のトラブルの背景には必ずと言っていいほど出残り便秘があります。
だからまずは出口を空にする。
そうするとお腹の調子も良くなって、ガス腹、腹痛、軟便、下痢便、頻便などの症状が改善することもたくさん経験してきました。
この患者さんはIBSもあるので、腹部症状はまだありますが、随分軽快しました。
年に1回のオシリ健診で来られていますが、お元気そうにしておられます。
また来年お会いできるのを楽しみにしてますね
診療所のセラピードッグ「ラブ」
私がブログを書いている足元で
スヤスヤ眠るラブ
写真を撮ろうとすると
起きちゃうんですよね
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